弱虫3日後に眠る
「そうだ、死んだんだった」
朝日がさしても起きることはない。
テーブルの上にはペアのコップとペットボトルが1つ。
この世界から、ただひとり浮いているだけ
鳴り響くサイレンと好きな野球のニュースも、もうどうだっていい
触れる肌はとても冷たく、初夏の風とよくマッチしている。
未だそこにいけないまま時間が経った。
効いてくるはずの時刻は過ぎているのに
僕がそこに行けないように
君が僕を押しているのなら
その手を引いてここへ
戻すだろう。
握った手のひらは握り返さない。
弱い僕は3日後に眠る。
机の上にはコップが2つ
毎月17日には、訪問診療の先生が来る