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魔導省特別捜査課  作者: 輿石 夏
変人?達の集まる隠れ家
8/11

2-1

2章開幕です。更新は気長にお待ち下さい。なるべく早くできるように頑張ります。

「子咲、お前に人事辞令がでた。荷物をまとめてなるべく急いで異動してくれ。」


部長は目を逸らした後、頭を抱えながら勇斗に告げた。

突然の事に戸惑う勇斗を他所に隼平は笑いながら


「良いことじゃんか。こっちは、人が足りないからちょい厳しいけどな。」


と言うので勇斗は


「笑い事じゃないからね?隼平。その分自分の仕事も増えるんだよ?」


と言うと隼平は


「あっ、そうか。それは困るな。勇斗、週イチで手伝いに来てくれよ」


とどうやってサボるか考え出した。一方、


「人も足りないし、この間の不祥事についても問い合わせが止まない中で辞令なんか出しやがって。上は現場に負担ばっか押し付けて。分かってねぇよ…」


とぶつぶつ独り言っている部長。そんな様子の部長に勇斗は聞いた。


「あの…異動先はどこに?」


「ああ、異動先は….」





魔導省は基本的に一課と二課に分かれ、一課は殺人や強盗・放火などの犯罪を主に二課は、窃盗や詐欺・違法な魔法薬や魔道具が関係する犯罪を取り締まっているがそれぞれ細かく担当部署が異なる。

どの部署も基本的に同じ敷地内にはあるのだがフロアが違ったり、西館・東館と様々な所にある。

しかし、今回勇斗が異動する所はその建物とは別の場所にある建物だった。


部長から異動を告げられてから数日後、自分の私物をまとめ、同僚に仕事の引継ぎを終えた勇斗は、その足で異動先へと向かった。

本館を出て建物の裏側に回り込むと、人が立ち入らないような深い森が目の前に広がっていた。


「えっ…、ここ通るのか?」


そう思いながら草木が生い茂る道らしき所を奥へとゆっくり歩き出した。

少しの時間歩き続けていると、薄っすらと古びた建物が見えてきた。近くに寄るにつれてその全貌がくっきりと見えてきた。その姿はまるで貴族のお屋敷のような外装をした建物だが、所々ボロくなっており幽霊屋敷と言われてもおかしくない見た目であった。

勇斗は、部長に渡された地図を見直したが何度見てもこの幽霊屋敷のような建物を指していた。


「マジか…」


勇斗は、嫌な感じがあったが、諦めてため息をつきながらその建物の扉を軽く叩いた後、開いた。

中に入る勇斗にある人物が声をかけた。

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