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魔導省特別捜査課  作者: 輿石 夏
出会いはいつも唐突に
5/11

1-4

なるべく早く続き書けるよう頑張ります…

「当面の間、深夜の巡回を行うことになった。人手も足りないが事件が解決するまでは続けるようにと上からの指令だ」


苛立ちを隠せない様子の部長が言った。


「部長、顔険しいな」


「当然だよ。事件が解決してなくて上から突っつかれてるみたいだし、深夜の巡回だって家庭持ちの部長

にとっては辛いだろうしね。」


勇斗と隼平が小声で話していると


「聞いてんのか子咲!今日の当番はお前だからな!」


部長が怖い顔をしながらこちらを見ているのが見えた。

勇斗は、助けを求めるように隼平のほうを見ると苦笑いしながらがんばれと言われた。

 




「じゃあ、巡回してくる。」


時刻は22時半を回ったところで勇斗は、巡回のために準備を始めようと席を立つと隼平が


「戻ってくるときで良いからコンビニで夜食買ってきてくれよ。部長のせいで昼飯食いっぱぐれちまったから」


と言うので


「報告書を忘れてたお前が悪いよ。しかも朝礼の時、助けてくれなかったから嫌だよ。」


と言うと


「そんな殺生なこと言わずに頼むよ~」


「嫌なこったw」


冗談を交じえながら会話した。結局、勇斗が折れ渋々夜食を買って戻ってくることにはなったのだが

懐中電灯・巡回ルートの書かれた地図・もしもの時のために防護用の魔導銃と拘束具をもって町へとくり出した。


「今日は曇りか・・」


あいにく、今日の夜は雲で月が隠れてしまっていた。


順調に巡回を終えて省に戻ろうしていると、細い裏道から


「やめて、助けて!!」


と言う悲鳴が聞こえた。


勇斗はその声が聞こえた所に、走って向かうと、黒いフードを被った人物が20代くらいの女性を襲おうとしているのが見えた。


「なにしてる!その人から離れなさい」


即座に魔導銃を構えて黒いフードの人物に警告した。

黒いフードの人物は、こちらを見ると一瞬動きを止めたがこちらの警告には答えることもせずに炎魔法を撃ってきた。


「くっ!」


勇斗は間一髪で攻撃を避けながら魔導銃を撃った。撃った弾丸は、黒いフード人物の顔の横すれすれを通ったため相手はバランスを崩してよろけながらその場に座り込んだ。


女性は、黒いフードの人物が意識をそらしたのに気が付いたのか慌てながら走って逃げてしまった。


「お礼くらい言ってってくれてもいいじゃんか」


右頬が熱くなるのを感じながらそう思った勇斗は魔導銃を構えなおした。少しの時間がたち月にかかっていた雲が流れ、月灯りが現れるとその黒いフードの人物の顔が徐々に見えてきた。


目には生気がなく、口は何かをつぶやいているのか微かに動いているがまるで人形のようなその男を見て勇斗は絶句した。


その男は自身が所属している一課で現在休職している竹羽(たけわ)晴人であった。


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