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魔導省特別捜査課  作者: 輿石 夏
出会いはいつも唐突に
3/11

1-2

「はい、わかりました。すぐに向かいます」


魔導省に事件が起きた連絡が入ったため、勇斗と隼平は急いで現場に向かった。

現場に到着するとすでに野次馬が多く集まっていた。


「すいません、関係者です」


「通れないからどいてもらえますか」


二人は、声をかけながら野次馬をかき分けていった。

何とか人の海を抜けて現場の前に出るとすでに警察が現場の検証を行っていた。


「勇斗、警察だぞ」


「隼平はここで待ってて、声かけてくるから」


「大丈夫かよ・・・」


「隼平が行くと喧嘩するでしょ?」


「うっ・・。まぁそうだけど」


「じゃあ、行ってくるから」


そんな会話をした勇斗は、規制線が張られた路地の前の警察官に声をかけた。


「魔導省より参りました子咲と申します」


丁寧に名刺を出して自己紹介をした勇斗。

すると警察官は嫌な顔をした後、中にいる刑事に声をかけに行った。


「相変わらず警察は俺等のこと目の敵にしてんのか」


近づいてきた隼平はそうぼやいた。

勇斗は苦笑いを浮かべながら


「仕方ないよ。今までは警察が行ってた仕事だし、向こうもプライドがあるだろうしね」


と小声で答えた。

15分くらいたったくらいで中から責任者らしき人が出てきた。

二人を見た責任者は、眉間に皺をよせ嫌な顔をしながら


「こちらの捜査は終了した。後は好きに調査するといい。だがこちらからは情報の提供はしないし現場で見つけた証拠品についても提供しない。」


と言い出した。


「おい待てよ、それはおかしいだろ。だいたい・・モガ?!」


隼平が突っかかりそうだった為、慌てて口を塞いだ。


「分かりました。あとはこちらで捜査します。ご忠告ありがとうございます」


勇斗がそういうと責任者は嫌味を言われた思ったのか二人を睨みつけながらその場を去っていった。

その後、隼平の口から手を離す。勇斗がハンカチで手を拭いていると


「なんで止めたんだよ!、あいつらに言いたい放題言われていいのかよ!」


かなり熱くなってる隼平にため息をついた勇斗は


「お前が言い合うと面倒ごとになって、後で始末書書く羽目になるからだよ」


と冷たく言い返すと流石に隼平も黙り込んだ。


とにかく今は急いで現場の検証をしないといけない。


気まずい雰囲気の中、二人で現場の検証を始めていった。

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