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第2話  弟子、初日の昼

「さぁーつてと……焚き木集めは、こんなもんか」


 太陽が高く昇っている辺り、今の時間は、正午の前後といったところだろう。

 担いでいたカゴを下ろして、手近にある木陰に腰を下ろす。

 薫ってくる草やら木々の匂いにと一緒に、優しく吹き抜ける風の音も時々聞こえてくる。

 日が昇っている分、歩いているとやや汗ばむものの、優しい風は心地良くて、気温自体もそこまで高くない。

 昨夜の寝る時間、少し肌寒く感じた辺り、季節は秋だか春だか。空気の匂いで大ざっぱに断定するなら、春先辺りといったところだろうか。この世界のこの国に、四季、という概念が存在すればの話だが……


「しかし、焚き木に加えて松ぼっくりまで拾えるとは。ありがたや……」


 カサが開いて乾燥した松ぼっくりは、マッチ一本で簡単に火が点く天然の優秀な着火剤。

 葉介としては、枯れ葉や燃えやすそうな小枝でも拾えりゃありがたい、程度に考えて歩いていたから、それ以上にかさばりはするが、持ち運びも簡単な松ぼっくりに出会えたのは、嬉しい誤算というやつだ。


(けど、松ぼっくりって、こんな季節にも落ちてるもんだったかな? ガキの時分に山の中歩いてた時は、秋とか冬とか、割と寒い季節に大量に落ちてた記憶はあるけど……)


 事実、葉介の認識でおおむね間違いないのだが、その時期に最も多く落ちているというだけのことで、実際には、松が生えている場所なら、春や夏でも落ちていることはある。

 もっとも、子どものころに拾って遊び、近年になって、マンガやアニメで、理由理屈はともかく着火剤として便利だと知っただけの葉介が、そんなことをわざわざ調べるわけもなし。なので、


(ま、何でもいっか。どうせ燃やしちゃうことだし)


 そう、適当に割り切ることにした。



 ミラとの修行(20分ほど)を終えた後は、とりあえず、汗でびっしょりと濡れたスウェットから、用意された服に着替えた。

 体は、これまた黒いタオル(手ぬぐい?)を、川の水で濡らして全身を拭き取って、スウェットはそのまま洗濯。物干し竿も無しに、どこへ干そうかと悩んだが、風もあまり強くないし、下が芝生だったことで、そのまま広げて地面に置いておくことにした。


 それが終わった後は、改めて、小屋の中を物色した。

 今朝確認した通り、様々な道具の中に、マッチ棒、焚き木がいくつかに加えて、鉈や銛、斧にナイフといった刃物、ロウソクに、それを立てるためかは知らないが、皿もいくつか見つかった。

 食器類は、皿、コップ、深皿、コックで閉じられた酒の空き瓶と、アウトドアを行うには最低限以上の道具が揃っていた。実は焚き木も見つけたが、数は多くない上、湿気ていた。乾燥させれば使えるにしても、新しく集めた方が早い。

 床や壁は多少ホコリっぽかったものの、昨夜、寝る前の時点で寝るスペースだけは、奥で見つけた箒と、夕飯と一緒に渡された雑巾で掃除しておいた。

 なので、洗濯が終わった後で、残った床や壁の、掃除できる箇所は掃除し、出入り口も窓も開けて換気もした。


 それらを終えた後で、何もしないわけにもいかないので、小屋で見つけたカゴ二つと、鉈やらナイフを背負って、川を超えて、こうして森の中を歩き回り、焚き木集めに興じている、というわけである。



(焚き木はとりあえずこれで良しとして、後はできれば、食料も欲しいんだけど……)


 川には魚が結構な数泳いでいたので、食料自体には困らない。作ったことは無いが、内臓を取って干物にすれば、保存食にもなるだろう。

 水も、川から汲んで沸かせば飲める。

 というか、修行前に普通に飲んでみたが、今のところ、腹痛も何も起こらない。

 何なら、水源も近いようだし、そこから汲めば、わざわざ沸かさなくとも……

 沸かさなくても……

 きっと、多分、おそらくは……


(う~ん……)


 だが、そればかりでは、さすがに飽きる。

 ミラにああ言った手前、魚に飽きたから、食い物をくれ、とは、さすがに言い辛い。


(しかし、昨日食った、パンとスープは美味かった……作り方聞こうかな? 絶対に作る機会ないだろうけど。パンなんて焼いたことないし……)


 と、そんなことを考えた後で、修行の疲れとポカポカ陽気にうたた寝しそうなのをこらえて、立ち上がる。


(こんなところで居眠りして、夜にでもなったらそれこそヤバそうやからな……)



 その後も、カゴを背負って歩いているうち、一本の木を前に立ち止まった。

 赤い実が実っている。葉介の乏しい植物知識に当てはめて考えると、見た目の形は長い柿にも見える。だが、それよりは柔らかそうで、大きさ的にイチジクのようにも見える。

 色はさっき言った通り、リンゴやイチゴのような、綺麗な赤色だ。


(見た目食えそうではあるが、はて……)


 とりあえず、いくつか手を伸ばせば葉介でも届く高さにあったため、綺麗な赤色をしたものを一つ、摘んでみた。

 まずは匂いを嗅いでみる。果物っぽい、甘い香りがした。爪を立ててみると、傷から液体が漏れて、匂いが強くなる。柿ほど固くはないが、イチジクほど柔らかくもない。

 現段階では、かなり美味そうな果実に見える。

 味はどうか……



「それ毒だよ」



 食えるかと思ってかじろうとした瞬間、そんな声が聞こえた。

 聞き覚えのある声に、そっちを振り返ってみると、


「ああ……」


 そこには、その声の記憶の通り。

 かなり短めな輝く金髪。ひざとひじから下を露出させた黄色の服。腰の左右には太鼓のバチに似た杖を二つ下げている、ミラと同じ褐色肌をした、小さな少女……


「さ……シャルロッタ様?」

「ちっがーう! メア! メアルダ・クレイン! シャルは紫色でしょう?」

「ああ、そうでした。申し訳ありません、メアルダ様」


 葉介の間違いに対して、白い歯をむき出しにキーキーと苦情の声を上げていた。


(うーん……なんか、本当に黄色いニホンザルって感じ)


 かなり失礼ながら、そう感じてしまった。

 美少女なのは間違いない。が、そんなことに興味もない葉介からすれば、服装やら動作やら、声やら八重歯やら見て感じられるのは、可愛らしい美少女、ということ以上に、可愛らしいメス猿、という印象である。


「ミラっちから、人の名前覚えるの苦手って聞いたけど、本当に忘れてたんだね」

「ええ……昔から、顔はともかく名前は苦手なのです。セルシィ様」

「メアだっつの! メ・ア・ル・ダ!」

「すみません。わざとです」


 最後の一言に、さすがのメアも地面に転がってしまった。

 本当にわざとなのか怪しいところだが……その葉介はというと、


(表情豊かでやかましい娘だなぁ……)


 そう感じていた。



「……まぁいいや。それで、その今持ってる綺麗なやつ。食べたら死にはしないけど、お腹壊すよ」


 気を取り直して、葉介の手を指さしながらそう指摘する。葉介は、そうですか、と残念そうに果実を放り捨てた。


「ミチカの実が食べたいなら……」


 と、葉介の知らない単語を出しながら、メアはその木に登っていき――


(やっぱ猿だ……)


 葉介がそう思っている前で、先ほど以上に赤く、どころか、赤黒く変色している物を摘んでみせる。


「これ。このくらい熟れたやつなら、毒も抜けちゃってるからさ」


 そう言って地面に下りて、その身を葉介に手渡してやった。


「ただ、ひょっとしたらまだ毒が残ってるかも。それでも、食べる?」

「…………」


 メアの言葉を聞きながら、葉介は躊躇なく、その実にかぶりついた。


「おおー……勇気あるね。うちの若い子でも、売ってるやつ以外は怖がって、食べる子あんまりいないんだけどな」


 かぶりつき、かじった部分から、果汁と、熟れた果肉があふれ出てくる。

 熟れている身は柔らかく、だが程よい歯ごたえが残っていて、果実としての苦みと渋みの中から、しっかり甘みと酸味を感じる。

 種もあるようだが、スイカと同じで簡単に粉々に噛み潰せて、不快な雑味やエグみもない。それらを味わい、舌と鼻で確認し、飲み込んで、感じた言葉。


「美味しい」


 口を拭いつつそう感想を述べると、メアは嬉しそうに笑顔を見せた。


「でっしょー! この時期じゃなきゃ食べられないから、おっさん運が良いよ」


 メアのそんな言葉を聞きながら、残りも平らげる。口と指に着いた果汁はタオルで拭き取った。


「ありがとうございます。こんな美味しい果実を教えて下さって」

「なんのなんの。このくらい、お安い御用だよ」


 礼を言いながら、頭を下げる葉介を見ながら、メアも気分を良くしたらしい。

 得意げに胸を張って、満面の笑みを向けた。


「この森のことなら、多分城の誰よりも知ってるからね。聞きたいことがあったら、このメア様に何でもお聞きなさい!」

「そうですか? では、遠慮なく……」




「へぇー……ご飯は自分で用意するなんて、エライね」

「それはミラ様から聞いてらっしゃらないのですか?」

「うん。たった今聞いた。ボクはボクで忙しいから、他人のことばっか構ってられないしね」

「けど、今は構って下さるのですね?」

「今はヒマだからさ……」

「お弟子さんたちの修行は?」

「弟子じゃなくて、部下だよ。今はそれぞれ割り振った仕事させてる。好きなタイミングで魔法の練習する子もいるけど、入団してすぐみんなには最低限の魔法は覚えさせるから、基本的に仕事終わらせた後は自由に過ごしてる。ボクの仕事は基本的に、部下たちが仕事したか確認することだけ。忙しい時はかなり忙しいけど、ヒマな時は本当にヒマなんだよねぇ」


(そんなもんかい。もっと、厳しい修行だか訓練でもするもんかと思ってた……)


 実際には、しなければいけない仕事以外は、適当に過ごしているようだ。

 葉介のいた世界にもそういう会社や仕事はあるが、上司である立場のメアがこんな場所にいる辺り、空き時間の長さと、その自由度は魔法騎士の方が上らしい。



「……そういえば、若い子とよく言っていますが、メアルダ様はおいくつなのですか?」

「24歳」


(言うんかい……てか、見えねー。見た目中学生、下手すりゃ小学生並みだというのに)


 もっとも、こんな異世界で、葉介の生まれ育った世界の常識を当てはめるのもナンセンスと言うべきだろう。


「シャルが25歳で一年先輩。セルシィは同い年で同期の24歳」


(あの二人は、相応な見た目やな。かなり若く見えるけども……)


「んで、ミラっちは……いくつだと思う?」

「あー……40歳?」


 敢えて、かなり高めの年齢を答えてみる。

 当然正解なわけもないようで、メアは吹きだしていた。


「あの見た目で40歳とか、それすごいね、ククク……」


(おい、鏡見ろやコラ……)


 内心そう毒づいておく。当然、聞こえていないメアは、正解を発表した。


「ミラっちはね、17歳」

「ふむ……それは、魔法騎士? としては若いのですか?」

「普通かな……むしろ若手だね。ボクもそうだったけど、早い子は14歳で魔法騎士団に入るから」

「この国での成人年齢は?」

「15歳」


元服(15歳)か……)


「……て言っても、大抵14歳にはみんな仕事に就くか、家業があるなら小さいころから働いてる子もいるけどね。騎士団入りする子は、平均だと15歳から17歳。タマに19歳超えてから入る人がいるかって感じかな?」

「となると、長目に見ても3年目か4年目くらいですか……確かに、若手な方ですね」

「うん、若手。関長としては多分、最年少記録じゃないかな?」

「せきちょー?」

「関長」


 新たな言葉を聞き返した葉介に対して、メアは腕を組み、言葉を選んでいった。


「えっとね……ボクら魔法騎士団はね、仕事の内容によって、第1関、2関、3関、4関、5関のグループに分けられてるわけね。それで、そんな関をまとめる一番エライ人が『関長』なの。そのうち4人が、ボクとセルシィ、シャル、ミラっちってわけだ」


(せき……関……関所の関ってこと? あったっけ、関長なんて言葉……?)


「なにゆえ関?」

「この国を護る五つの門で、五色(ごしき)の関所ってことらしいよ?」

「……門と関所て、だいぶ違うんじゃ?」

「似たようなもんでしょ」


 言葉の意味と由来を知ったところで、別の疑問も尋ねてみた。


「女性の比率がヤケに高いですね。昨日見た部下の皆さんも、半分以上は女性でしたし」

「まーね。今でこそ男の子も増えたけど、昔は女しかいないくらいだったよ。魔法騎士団創設の時からそうだったし。だからぶっちゃけ、騎士団内に限って言えば、性別的な立場は女の子の方が上になりやすいかな……おっさんも、絡まれたりしないよう気をつけてね」


(異世界ってやつは、これだから……)


 つくづく感じる。

 どうして異世界というやつは、何かと女性が優位になるようできてるんだろう?


「ま、性別はどうあれ、ボクも関長なんかに選ばれちゃったし。年上もいる下の面倒見るのメンドクサイから、イヤだって言ったのにさ……」

「それは、災難ですね……」


 望む望まないに関わらず、周りから持ち上げられ、頼られるものだから仕方なく上に立つ。能力がある人間が重宝されるのは、世界が変わっても同じらしい。


「後の三人も、そんな感じですか?」

「セルシィはそうかな? シャルは昔っからマジメで優秀だったから、仕事も上に立つのも余裕みたいだけどね。セルシィはマジメだけど気が弱いから、ボクとは逆の意味で下の面倒見るの苦手っぽいし。ミラっちは、そもそも第5関隊自体ミラっち一人しかいないから、部下なんて持ったことないし」


(大丈夫か、この国……)


『魔法騎士団』という組織がどんなものかは知らないし、そもそも『騎士』という職業がどんなものかも葉介はよく知らない

 とは言え、話を聞くに、国とか人とかを護る人たちなんだろう。団体で、五人いるという隊長の、うち一人は適当、一人は気弱、一人は……よく分からない無表情のチビ。

 葉介の偏見と言ってしまえばそれまでだが、葉介が思い描く隊長の姿をしているのは、今のところ一人しかいないというのは考え物である。



「……と、見つけた」


 色々と魔法騎士(再就職先)に関することを聞きながら、たどり着いた先で、メアが座り込む。

 葉介も、背負っていた焚き木入りの籠を足もとに置いて、同じように伏せた。


「ほら、これ。食べられる。名前は知らないけど」


 地面からポツンと生えている、緑色の丸いつぼみ。


(見たことあるな、これ。確か……そう、フキノトウか)


 日本では冬から春にかけて取れる、食べられる野草の一つ。


(さっきの果実と言い、得体の知れんもん食わにゃならんかとも思ったけど、知ってるのもあるのな……いや、これも、俺の知ってるフキノトウとは限らんわけか……)


 葉介が思っている間に、メアはさっさと土からその植物を掘り出して、根っこごと引き抜いてくれた。


「はい。灰汁が強いから、食べるなら茹でた方が良いよ」

「ありがとうございます」



 その後も、森の中を歩き回っては、食べられる野草を色々と教わり、採取することができた。中には葉介も知る草も多かったものの、さすがにそうでもない草の方が多くある。

 そして、共通することが、メアも、その草の名前は憶えていない、ということだ。


(まあ、そういうこともあらぁな……)


 メアも、どこでこれらの草が食べられると知ったか知らないが、見た目と特徴だけ覚えていてその名前は言えない、というのは、葉介の生まれた世界でもよく起こる現象だ。

 知識と記憶は、必ずしも比例しない。人間の脳力の限界だろう。



「今日のところはこんなもんかな。あんまり取りすぎても良くないしね」

「そうですね。色々と教えていただき、ありがとうございます」

「なんのなんの。てか、おっさんも中々体力あるね。それだけ荷物持ってて、ボクとこれだけ歩き回って平気だったの、おっさん以外にはミラっちくらいだよ」

「はぁ……魔法騎士というのは、体力無いのですね」


 葉介自身、自分なりに鍛えてきたことで、それなりに体力や力は自負している。それでもせいぜい、世間一般の方々に比べればまだマシ、というレベルでしかない。

 喧嘩もあまりしたことが無いし、その辺の交番にいるおまわりさんに喧嘩を売ったとしたら、余裕で負ける自信がある。

 そんな葉介でもついていけるメアの体力に、ついて来られるのがミラと葉介の二人だけというのは……


「まあ、魔法が見つかってからは、体力とか腕力なんて、完全に二の次になっちゃったからなー。どっちも魔法で簡単に手に入るし……まあ、ミラっちは正直、規格外なとこあるけど。魔法も鍛えて、自の体力まで鍛えるなんて物好き、ボクはあんま見たことないや」

「そんなもんですか……」

「……と、着いたよ」



 また会話を楽しみながら話している間に、気がつけば森を抜けていた。

 日の光に晒された、川と、小屋と、その奥に見える巨大な城。


(この世界に来て、まだまる一日と経ってないというのに、もう帰ってきたって気になるな……)


「メアルダ様。改めまして、本日は本当にありがとうございました」

「気にしないで。ボクも、何だかんだ話せて楽しかったよ。やっぱ、持つべきものは体力のある話し相手だね」


(肝心なのは体力かい……)


「あと、ボクのことは、メアで良いよ」

「分かりました。メア様」

「様もいらない。ついでに、敬語もいいや。ミラっちみたく、タメ口聞いてよ」

「え?」


 そんな発言に、さすがの葉介も疑問の声を上げた。


「ですが、アナタの部下の皆さんは……」

「部下たちとおっさんは別。ボクが良いって言ってんだから良いの」

「はぁ……そんなもんですか。じゃあ――」


 改めて、喋り口調を変えることにした。


「今日は色々と、ありがとうね、メア。おかげで魚以外にありつける」

「なんのなんの……やっぱ、思った通り、おっさんとは敬語のが話しやすいや。てか、そう言えばおっさんは何だっけ? 名前」

「葉介やけど……俺のことは別に、好きに呼んでいいから」

「そう? んじゃ、やっぱおっさんで」


(結局かい……まあ実際、31のおっさんだから構わんが)



「んじゃ、またね」


「はーい。ミラっちの弟子、がんばってねー」


 そのやり取りを最後に、手を振るメアと別れる。

 焚き木と松ぼっくり、ミチカの実、そして野草がアレコレ。

 すでに陽がだいぶ西に傾いた明るい中で、思っていた以上の収穫を背に、葉介の気分も晴れ渡っていた。



(まあ、野草の調理なんかしたことないんだけど……とりあえず、茹でときゃ何とかなるか? それとも水にさらすのかな?)


 知っているのか知らないが、調理の仕方も詳しく聞いておくべきだったと、今さらになって後悔する、葉介であった。





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