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シェイドシフト〜滅びかけた世界で暗躍する〜  作者: 西基 フリー
第一章
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四話 《日陰乃使徒》結成!

「ゼウス、分かったわ。そう呼べばいいのね」


外套を収納する、そして僕は、彼らに自分が何者かを説明する。


「僕の目的は、闇に巣食う《究明機関(アサーテイン)》を滅ぼす事だ。」

「究明機関?さっきの男のこと?」

「究明機関は魔力を解き明かし、この世界の全てを支配しようと目論んでいる。僕はそれを止めなくてはならない。おそらく一筋縄では行かない。これを聞いたお前たちに問う、それでも僕についてくるか?」


そう言った後でも彼等の表情は変わらない。


「ああ、それでも俺たちはあんたについて行く」


その顔は、まるで子供とは思えないような本当に覚悟の決まったものだった。


「いいだろう、それでお前たち、名前は?」


彼等は顔を見合わせる。


そしてこちらを向いて僕にこう告げる。


「俺たちに名は無いんだ。良かったらあんたが付けてくれないか?」

「そうか、じゃあ僕がつけてやろう」


そういうと七人ともすごく嬉しそうな顔をして喜んだ。


まず赤髪の少年、


「そうだな、お前は《ミカエル》だ」


次に、オレンジ色の少年、


「お前は、《ガブリエル》」


次に、黄色の髪の少女、


「君は《ラファエル》」


次に、青髪の少女、


「君は《アリエル》」


次に、藍色の髪の女の子、


「君は《ウリエル》」


次に、紫髪の女の子、


「君は《アズリエル》」


最後に、緑髪の男の子、


「お前は《カマエル》だ」


この名前は全て天使の名前からとった。


そう名付けたのに深い理由はないが丁度七人だった為直感的に七代天使の名前をつけた。


「今日この日、僕らは《日陰乃使徒(シェイドネス)》だ。そしてお前たち七人は《七極光(アウロラ)》、僕の直属の配下だ、明日から僕はお前たちを鍛える。覚悟しておけ」


彼等の髪が並ぶとまるでオーロラのようだったことだから総称を七極光とした。


こうして僕ら《日陰乃使徒》は誕生した。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


《日陰乃使徒》結成から一年が経過した。


七極光の皆んなは僕がみっちりしごいた甲斐あって着実に力がついていた。


今ではちゃんと魔力血を操れる。


そして、肉体も僕が改造して反魔力を使えるようにした。


まだちゃんと扱えてはいないがこれからの修行で反魔力を操れるようになるだろう。


しかし、一番最初に悩んだのは皆んなの住む場所だった。


これには本当に頭を悩まされた。


最初は簡易的に僕の家の近くに木で拠点を建てていたのだが素人が建てた家ではやはり雨漏りやちょっと揺れただけで倒れてしまった。


だから僕は家で皆んなをメイドと執事として雇うことを考えた。


でもいきなり奴隷を連れて行ったら流石にまずいのでので僕は皆んなを町の裏路地にいた可哀想な孤児ということにして父さんに頼んだら普通に許可を出してくれたので助かった。


なんだかんだうちの父さんは僕ら子供達に甘いので助かっている。


なので今では彼等は毎日、日中はしっかりと働いてくれている。


そして今、僕は朝に寝ているところをにラファエルに起こされる。


「アゼル様、起きてください。朝食に間に合わなくなってしまいますよ。」

「うんん、おはよう《ルアン》。」


流石に家族の前で日陰乃使徒での名前を呼ぶわけにはいかないので皆んなには別の名前で呼んでいる。


ミカエルはラール、ガブリエルはジンガ、ラファエルはルアン、アリエルはマーヴィ、ウリエルはインディゴ、アズラリエルはヴァイオレット、カマエルはヴェール、髪の色そのまんまの意味だが、家族は皆んな納得しているので問題ない。


そして僕は朝食を食べる為、食事場へ向かっていた。


すると廊下でバッタリ姉さんと会った。


「あっ、おはようアゼルっ!」

「おはよう、って姉さんちょっと」


姉さんはおはようと言いながら僕に抱きついてくる。


そう僕の姉さんアテネ・スキアーは重度のブラコンだった。


それはもう、かなりのものだった。


行くとこ全てに着いてくるからいつもいつも撒くのに苦労する。


前なんてこの歳になっても一緒にお風呂にはいろうと僕が入っている時に、乱入してきたくらいだ。


「姉さん、早く行かないと父さんに怒られちゃうよ。」

「それもそうだね、てへっ」


姉さんは天真爛漫で元気があっていいのだが、そのノリについていくのは本当に疲れる。


そうしているうちに食事場の目の前についた僕たちは扉を開けて中に入る。


するとそこには既に席についている父さんと母さんの姿があった。


「遅いぞお前たち、早く席に着きなさい」

「「はーい」」


僕達は席に着き、食事の挨拶をして朝食を食べ始める。


そして食べ始めてしばらく経った時、父さんが姉さんに対して話し始めた。


「アテネそういえばそろそろ、お前も学院に行く歳が近づいて来たな。日々の鍛錬は毎日欠かさずやっているか?」

「はいお父さま、日々鍛錬に励んでおります。」

「まあ、お前は剣の才能はある方だが、勉学の方はあまり才能はないからな、しっかり勉学にも励むのだぞ」

「うっ、はぁーい」


僕と姉さんは四つ歳が離れていて来年に16歳になる姉さんはレイネル王都立魔剣学院に入学する。


入学するにあたってレイネル王都立魔剣学院には入学試験があるのだが姉さんはあまり勉強が得意ではないので父さんは少し心配をしていた。


(僕も五年後にいくのかぁ)


そうこうしているうちに皆んな朝食を食べ終え自室に戻って行った。

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