第二話 耳
テント内では感じなかったかが外を歩いていると異世界にきたと感じる。空は綺麗だし村は木の家や藁が積んであったりするなどアニメなどで見たことある世界だ。しかし気になるのが視線だ確かにこの世界観に合わない服装をしている俺はそうだが、ミライに関しては元々この世界にいたから変な視線を感じることはないのではないと思うが。そんなミライは前方を歩いている。この視線のことで後ろで歩いてと言っていたなら納得だ。さまざまな店に寄りながらそろそろ帰ろうとしたところで事件は起きた。
「よぉ、お前」
突然ガラの悪い男がミライに話しかけてきた。
「な、何ですか?」
怯えながらもミライは答える。次の瞬間ミライに水がかけられる。
「きゃぁ!」
なんだ?!どうして水をかけられた?!さっき言ってた『何かあったら逃げてください』これはこういうことだったのか!ただなぜ、かけられたか疑問に思うがまずは‥逃げよう!
逃げようした瞬間
「おいそこの変な格好な男」
ヤバっ!バレた。
「な、なんでしょー」
怯え慌てながら振り返る。
「なぜ逃げようとした!!もしやこの女の‥」
途端に男に叫ばれる。怖っ!
「そ、それは‥」
その時ミライと目が合う、口を動かしている。
『に げ て』
そう言われてももう手遅れだ。男が剣を持ちながら迫ってくる。異世界で死んだらどうなんだろう。現実世界に戻れるのかなと考える。周りからの助けもない。なんて治安の悪い村だろう。あ〜あ、あの男が持っているような剣があればな。
そう思った瞬間、右手に重みを感じる。見るとそこにはあいつが持っている剣と同じものが。
「なんでお前!」
相手も驚いているが1番驚いてるのは俺だと思う。もしかしてこれが俺の与えられたスキル!男は上の方を見ているおそらくステータス画面を見ているのだろうか。
「なんで『創造』のスキルを」
相手の驚き具合から凄いスキルだと分かった。これなら形勢逆転できそうだ。っとその前に
「そうだ俺は『創造』のスキルの使い手だ」
格好つけておく。
「さぁ行くぞ!」
俺は右手にある剣を振りかぶ‥
「重っ!」
れなかった。想像の2倍いや3倍は重かった。よくこんな思いの振り回せますね。そんなこと考えてると男が威勢を取り戻し再び迫ってくる。
「あぁ。なんの使い手だって」
終わった。確実に終わった。そう思っていたら。
「スモーク」
どこからか高い声と共に周りに煙が立つ。
「こっち」
声の方に足を動かす。そこにはミライがいた。
「早く。走って」
そういうとさっきとは反対の方向に向かって走る。
村の外れのところまで行くと足を止めた。
「なんで逃げなかったの」
「逃げれる状況じゃなかったからだよ。ってかそれよりなんで急に水なんかかけられたんだよ」
「それは」
そう言うと。ずっと被っていたフードを脱いだ。そこには綺麗で真っ白なネコミミが見えた。
「この耳のせいなの。」
そう言われても、異世界から来たからそう言うの分からないけど。
「詳しくは僕が話そう」
いきなり後ろから男の声が聞こえた振り向くとそこには青髪の和服を着た少年がいた。
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