第一話 異世界
「うわっ!」 「わっ!」
慌てて飛び起きる。それに驚いたのか少女も驚く。するとフードを被り隅による。すかさず質問する。
「あの〜。あなたは?」
「わ、私はマホル ミライです。」
ぎこちなく答える。
フードを被ってよく見えないが声の感じや体の大きさ的にまだ中学生くらいなのかなと思う。
「あ、あなたは?」
「俺は‥‥ん?」
名前が出てこない出てこない。
「どうしたんですか」
心配したように聞いてくる
「その〜実は」
俺は女神に呼び出されたことを話す。すると
「それって本当ですか!」
突然こちらに近づいてきた。その目は輝いていた。
「うん」
「それでどうやってここに来たのですか!」
「それはよくわからない」
「なるほど。で名前を覚えてないと」
「うん」
「ところでその服の模様は何ですか?」
服の模様?目線をそこに向ける。
「服が変わってる?!」
着てた服がパジャマではなく。紫で真ん中のりんごにπが描かれてるですかねtシャツの上に赤いパーカーを羽織っており。腰には青のパーカー。下は薄茶色の短パン。頭には赤い帽子を被っている。絶望的なファッションセンスは異世界でも共通なようだ。
「りんごにπ‥アップルパイってどうかな」
案を出す。
「それを私に言われても‥」
確かにそうだ。その反応が正解だと思う。
「でも、アップルパイだけだと何か足りない気がしませんか?」
確かに何か足りない気がする。ふと周りを見ると本が重ねられており見てみると海賊船と船長らしき人が描いてある表紙が見える。
「‥アップルパイ船長」
ふと口ずさむ。
「多分いいんじゃないですか」
確かにネーミングセンスは皆無だけど悪くはないと思う‥多分。
「それでこの世界はどんな世界なんですか?」
俺は質問する。
「簡単に言えば。魔王が支配する世界ですかね」
少し控えめにミライが言う。こんな感じの世界では当たり前なことな気がする。
「魔法とか使えるの?」
「はい。一応一通りは」
さすがこの世界の人。果たして俺は使うことができるだろうか。習えば誰でもできることなのだろうか。
「誰に教えてもらったの?」
「お父さんとお母さんに。」
「ふ〜ん。でお父さん、お母さんはどこに?」
「っ! それは‥ 」
彼女が口籠る。確かにこう言う世界では父親、母親いない展開が多い。ならこの質問かなり無神経だった気がする。
「ごめん。なんかごめん」
「いえ。大丈夫です」
少し俯きながら答える。き、気まずい。
確かに周りを見ると家という感じはしない。どちらかと言うとテントみたいな感じだ。この大きさじゃ一人暮らしが限界だ。
「とりあえず。私買い物行ってきます」
「手伝いますよ」
「いえ、大丈夫です」
「ここの地形を学びたいから」
しばらく沈黙が続いた。
「分かりました。けど離れてついてきてください。それと何かあったらすぐ逃げてください。分かりましたね」
「分かった」
なぜ彼女がこんなこと言うのかは分からないが連れて行ってくれるなら大人しく応じておく。
そう考え外に出た、そこは村だった。
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