想定外の結果
そして今日は合格発表の日じゃ。
わしは、宿屋でアルシアと勇者の大ファンという設定で近づき、今一緒に学校に向かっているところじゃ。
「アデル君は今何歳なの?」
「8歳です!」
「8歳で、あの学校の試験受けるなんて凄いね!」
7歳以上なら、試験を受けれるはずじゃが、わしとした事が確認ミスで今回の試験は異常だったということかの? 落とされるかもしれんの……
わしは内心怯えながらも確認する。
「7歳以上なら試験を受けれるんじゃないんですか……?」
「そうだけど、8歳なんて史上初だと思うよ!」
なんだそういうことじゃったか、よかったよかった。
「お互い受かっているといいね!」
「はい! 勇者様なら、主席ですよ!」
わしが魔法、剣術、体術、歴史をしっかり教えているからもちろん主席に決まっておるじゃろう!
「いやいや、そんなことはないよ〜」
こんなアルシア見たことない、この子は家族がいないから弟のようにアデル・シーリングのことを思っているのかもしれぬな。
実はアルシアは15年くらい前に森で見つけたのじゃ。
その日は大雨で村の近くの森に大きな雷が落ちたのだ、そして消火しに行った時にこの子が大きな木の下で泣いていたのを見つけたのじゃ。
それから我が子のように育ててきたんじゃ。
それが旅立つなんて、嫌じゃったからついて来たのじゃ!
そうしていると学校に着いた。
2人で合格者を張り出しているところに向かった。
「なぬっ!?……」
驚きのあまりじじいの口調が出てしまった、
しかし、まさか……
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アデル・シーリング 10000点
アルシア・フレア 1200点
ガルダルム・ガルド 500点
サージ・ゴールド 415点
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わしが主席じゃと!? あとテスト500点満点のはずじゃが?
「すごいね! アデル君! 主席だよ、しかも10000点なんて!」
「あ、うん……」
困ったのお、アルシア主席作戦が……
ちゃっかり、アルシアも点数カンストしているんですよね。