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神の時代の英雄は孫のためなら神すら殺す  作者: 結城輝夜
グリタリア第一学校編
11/13

睡眠と神の時代

 分量は少なめです。

 わしは、予定起床時間より早い4時に起きた。まだ日も上がっておらず外に出るわけもないので、わしは魔力操作の練習をしている。正直、村にいる時は使ってもせいぜい転移魔法(シル)くらいだったから少し鈍っていたのじゃ、だから一応準備運動みたいな感じで行っているのじゃ。

 アルシアを拾うまで若い時暴れた分、村でスローライフを送ろうと思っていたのじゃ。

 じゃが、ここまで出てきてグルルの件もあり思っていたより今、世界は危険な状態かもしれぬと分かったからの。来たる戦いに全盛期ほどは無理じゃろうが最善の状態で挑まなければの。




 そして、今さっき新たに分かったことがある――――




 ――――それは、魔王のいびきは災害級ということじゃ。


 はっきり言ってそれで目が覚めたのじゃ。最初は音に関する魔法である音魔法(クル)で音をこちらまで届かないようにして寝ていたのじゃが、疲れて魔法を解除していびきが再度聞こえ出して起きたのじゃ。


 そして、魔力操作の練習を終えて指輪の中にいるグルルに思念魔法を送った。


 ――――グルル、起きているだろう――――


 ――――あだ、アデルさん! はい、起きていますよ、ちょうど暇で――――


 そんなに間違えやすい名前かと思いながら、魔法を続ける。


 ――――わしもじゃ、ドラゴン種があっちの世界に行ってからの話をしてやろう――――


 ――――はい、お願いします! 昔話楽しみです!――――


 話すとはいってもかなり簡単にじゃが、昔は複雑じゃったからの。




 あの後、一度世界には平和が訪れたのじゃが、それは1か月も続かなかった。


 今度は今ではグリタリアと呼ばれているこの大陸を争って、人族、魔族、半獣族、エルフ族、ドワーフ族で大戦争が勃発した。

 人族のアリア、半獣族のバダハント、魔族のダル、エルフ族のシーティア、ドワーフ族のカムラと他種族の領土の大陸を奪い合っていた。


 互いに領土の大陸を進行した。しかしドラゴンとの戦争があった人族は戦力が低下していて劣勢だった。

 わしは出来るだけ平和に戦争を止めたかった、しかしわしが思うより人々は互いに憎みつぶしあっていた。

 そして開戦まもなく、その日はやって来た。

 神たちが攻めてきた。


 神の世界には様々な神々が暮らしていて、わしらの世界と同じように王がいた。それは絶対神と呼ばれており、わしらの世界を創るという最終判断を下した神であった。当時世界は平和の実現を基にわしらの世界を創った。しかし、人々は争った。そこで絶対神を嫌う反対勢力が神の間で出来、絶対神側との戦いとなった。

 それが神の戦いである。

 反対勢力の方が優勢となり、ついには世界を創った絶対神が殺された。次の絶対神は反対勢力側の神がなり、この世界に攻めてきたのだ。


 そして、人々は国ごと滅んでいった。そして生き残りの人間と前代の絶対神側だった神と協力して戦い、勝利した。

 そして今まで続いている。


 ――――……で終わりじゃ――――


 ――――すごいことがあったんですね、アダムさんも活躍したんですよね!――――


 ――――まあの――――


 すると、アラームが宿全体に響いた。音魔法(クル)で音を増大させているみたいじゃが、音魔法(クル)でそのまま音を出した方が早いがの。


 しかし、響く音を上回るものがこの部屋にはある。


「早く起きろ! 子犬!」


「朝か? もうちょい寝かしてくれ……」


「そうか、筋力強化術式(グルト)


 そしてわしは中指に力を入れ、


額粉砕術式(デコ・ピン)


 パチーーン!

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