目が覚めました
後頭部が痛いし体の節々も痛むのだ、寝落ちしたまま、椅子から落ちたのかな?
目を開ければ、天井も壁も見たことのない場所だ。
ベットがいくつか並んでる。
自宅ではない?
てか日本でもなさそうな、木と岩で造られた部屋だ。
「レスターさん!、女の子! 目が覚めたみたいだよぅ」
大声が頭にひっびく、そして誰だ女の子って?
50過ぎのおばさん捕まえて女の子はないだろう?
周りを見ると、空いてるベットに人は無し私のことか?
なんだか状況が掴めない、頭は痛いし体の節々も痛いので取り敢えず様子見で静かにしてよう。
大きな声であげてたのは、お下げ姿の女の子、10〜15歳くらいだらおうか洋服は簡素で
なんだろうバレエで見た村人の衣装みたいな感じ。
「おお、キトリさん報告ありがとう。」
レスターと思われる男性が近ずいてきた。
「大丈夫かい? まだ熱があるから横になったままでいいよ。
砦付近に倒れてたんだよ。
キトリに発見されなかったら危なかったんだ。
ちょっと見つかりにくい所に倒れていたからね。
ここには修行で来たのかい?
まさか一人じゃないだろう?」
矢継ぎ早野質問
とにかく、自宅でない事が分かったが、女の子の点が腑に落ちないし色々疑問だが
助けて貰えたのらしいので、お礼を言わないとね!
「キトリさん、レスターさん助けて頂きありがとうございます。
あ、あの何故倒れていたか覚えてないのです。」
「むぅ、打ち所が悪かったのか??
しばらく、この救護所で休みなさい、熱もまだあるから
今後については、それから相談しよう。」
この後、軽く診察っぽいことをした、指が何本に見えるかとか
今日が何日か、現在地やらなんやら
指が何本かは答えられても、現在地はわからず、日本じゃなさそうだし
年月日も勿論違ってそうなので答えられず。
生活に支障はないが記憶障害と診断された。
記憶はあるんですけどね!
ステータス表示で名前や年齢などがわかるらしい。
なにそれ、異世界じゃないゲームの様な設定!
途中で限界がたらしく暗転。
「キトリ、飲水は大丈夫、食事は夕方から消化の良いものからで、何かあれば診察室に居るから呼んでくれ。」
色々、緊張しながら答えたのと熱とでまた寝てしまったらしい。
再び目が覚めたらポツンとベットで寝てた。
グゥーーキュゥー腹の音だ。
あれから何時間経過したか不明だけど、ゲームする前に夕食を食べたきりだ。
熱も下がったみたいだし、とにかく腹が減った。
起き上がり、ベットに腰掛けて見た。
ここが、どこかも分からないけど腹が空いては戦は出来ぬというじゃん!
とりあえず飯だ。
「座って大丈夫?」
私が動いた気配を察したのか、キトリが部屋に入って来た。
「のどが渇きまして、お腹も・・・・」
「診察後、丸1日寝込んでたんでよ。食べられそうなもの持って来るから待ってて!」
「あ、ありがとう」
お盆に、木の器に入った、お粥の様な、オートミールの様な謎のドロドロした物が入っていた。
ハテ?食べて大丈夫なのか、しかし背に腹は変えられぬ。
入院した経験はないけど、絶食した後は重湯から入り、徐々に固形の物にアップすると聞いてる。
まず謎のドロドロクリアと、キトリから情報収集だ。
「ん、美味しいぃ」
「美味しいでしょう?今の時期に取れるタロウイモのお粥だよ。栄養も豊富で救護所でとても役立ってるんだ」
そういえば、診察後に前に気になる事を言っていた。
ステータス表示ができるとかなんとか??
「ごちそうさまでした。フゥー。」
一息ついてお腹いっぱいになったらまた眠くなってきた。
瞼が落ちそうになるが、そ、その前にステータス確認だ、本当にそんなことができるのだろうか?
ステータスと念じてみた。
ウッホ!驚き!
念じただけで目の前に、ステータス画面が!
弥生春 10歳
種族 人間
レベル1
HP 100/100
MP 100/100
素早さ 20
筋力 20
知性 20
回復力 20
スキル 全属性:初期魔法lv
クラス 年齢とレベル制限で取得未
職業 年齢とレベル制限で取得未 副業 取得未
属性 全属性
特殊能力 ステータス隠蔽 鑑定(レベル1) アイテムボックス(レベル1)
称号 異世界転移した女
えええ!! なんだこれ!?
つ、突っ込みどころ満載
いや、年齢が10歳ってどうなってるの!?
いや、称号の異世界転移した女もどうか
てか異世界なのか??例のテンプレのか?
なんか、色々バレたら危険そうなので、ステータス隠蔽できるか試みる。
特殊能力とか称号、ん、全属性もかな。
名前は、短縮すれば本名みたいな感じ?ハルティーヌ にしよう。
ん、目が覚めた!
満腹で睡魔に襲われてたのに、しゃっきりスッキリ覚めました。
キトリから情報収集しないと・・・