プロローグ
弥生春 51歳である。
よくある事だが、気がつけばアラフィフだった。
婚期の時に、いい人居なかった訳でもなく気がつけばで何らかの問題があったわけじゃない。
今の職場も定年まで余程の事が無ければ働けるだろし、二親も看取り、あとは自身の老後の心配くらいだ。
趣味はもっぱら、MMORPGの Hermit Life Word 。
今日も夕飯を手早く済ませて風呂に入り、ゲームしたら寝るだけにしてPCを立ち上げある。
年齢性別関係なく遊べて楽しめるので、めちゃハマってる。
自分の子供と言っても良い年代の子達、ボイスチャットも賑やかでプレイヤースキルも高い。
いつもの仲間とダンジョン攻略してた筈が、いつの間にか寝落ちしてたらしい。
ボイスチャットのヘッドセットから、「「「春さん!はるさん!」」」の呼びかけも虚しく・・
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「おーい!大丈夫か?!」
ん??男性の大きな声、ボイチャのメンバーの声か?
誰の声だ?ええ!!寝落ちしてた??
私は、聴き専門なので、返事はチャット打ちだ。
あれ?キーボードが無い。おかしい・・
「おーい、ここに女の子が倒れてるぞ!!」
誰の事だ女の子の行き倒れ?
声がまた男性の大きな声でが再び響く。
何だこれボイチャにしては、全体的に聞こえるし、何故か体の節々の痛みと頭が痛む。
大丈夫だからと動こうとした途端クラっとして視界が暗転・・・・・・
「おーーい!ダメだこりゃ。誰か手を貸してくれ砦へ運ぶぞ」