一話「樹海」
今回短めですが...すいません
楽しんでくれるとありがたいです
いま時代手紙なんて珍しい。
父から手紙が送られてきたってことは、相当昔に書いたのだろう。
父から送られてきた手紙に記されていたまほうげんを探すべく今日も俺は富士の樹海に向かう。
-富士の樹海-
「ここまで三時間くらいかかるから結構通うのは辛いんだよな...」
なんて独り言を言いながら、魔法源の場所を示してくれるだろうペンダントを頼りに魔法源を探し始める。
「本当に木しかないな樹海って」
樹海なのだから木しかないのは当たり前だろう。などと自問自答を繰り返す。
本当に何もないところだ...。
また歩き始めた俺はなんといっても暇なので、父がなぜ魔法源を富士の樹海に隠したのかを自分なりに考え始めた。
「富士の樹海は誰も来ないし隠すのにはいいかもしれないが、そういうことならほかの場所でもいいんじゃないか?」
などと、一人で議論をしていると後方から聴き慣れた声がした。
「みとくーん!!!」
この聴き慣れた声は...。
「美癒!?なんでここに?」
美癒は俺の幼馴染だ。小さい頃はよく遊んだな....小さい頃は。
「弥斗君のお母さんに聞いたら樹海に行ったって聞いたから...来ちゃった。美癒も手伝うよ!」
俺は少し考えてから結論を出した。
「ありがとう。でもなんで?俺に何か用でもあった?」
美癒がビクっとした
「え、あ、いや、えーと、ショッピング。そう、ショッピングの荷物持ちをさせるためにね、うん。」
「そ、そうか」
なんかすごい動揺してるけど何かあったのか?
「な、なにこっち見て固まってるのよ!」
「え、あ、うん。ごめん」
「は、早く探そ!」
「そうだな」
俺たちは魔法源探しを再び始める。
END