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アルフェリオからの連絡

 今回は短いです、この次との繋ぎなので……すみません!

 テントのそばまで歩くと鳩がアインスの肩に乗る。連絡用の白鳩から手紙を取り出すと鳩はすぐさま飛び去っていった。


 こんな時に伝書白鳩を寄越すのはアルフェリオしかいない。何かアルフェリオの方で有ったのか、それともこちらに火急のようか。人目がないのを確認すると手紙を開く。


「なになに……第三王女が行方不明!? 聖地ゴルドマーレから帰る途中で賊に襲われたとの報告!? 生死は不明!? 確か第三王女は治癒術で有名だったはずで……私の記憶が正しければ第四王女と違って自衛手段は持って無かったはず……不味いですね、これは……最悪の事態も考えなければ……」


 ここエンハンブレ王国は今後継者争いが密かに行われている。第一王子ステファノを推す騎士団派、第四王女エリザベーティアを推す王国魔導師連盟派、第三王女エクレームを推す正教会派の三つだ。第一王女と第二王女は他国に嫁いで王位継承権を放棄しており、第二王子は自国内で有力貴族との婚姻を済ませ王国法に則って王位継承権の破棄をする予定だ。今現在王位継承権保持者はこの三名のみだ。


 今の王族の中で第一王子は剣の腕前に優れ、今のところ最大の派閥であり、魔法に優れた第四王女の派閥が次に続く。第三王女は派閥といっても一部の司祭が行っていることで彼女自身も政治には興味がなく、それよりも一人でも多くの人を救いたいいと言っていた。第一王子の武勇伝と第三王女の聖人話は街でも良く話題になっている有名な話だ。


 剣豪のステファノ、魔術師エリザベーティア、聖女エクレーム。この三人の中でエリザベーティアだけが本格的に玉座を狙って裏工作等をしているとアルフェリオから報告を受けている。もしかしたら第三王女を襲った賊も第四王女達の仕業かもしれない……アインスは今来た道を戻り、クレインのところまで走る。


「こんなことならクレイン君を風呂なんて行かせず留めておくべきでした……! 早くしないと!」

 もしかしたら行動を起こす必要があるかもしれない。それも早急に。動くなら早い方がいい。もう少し鍛えておくべきだったとのろい足に恨み言を呟きながらひたすら走っていった。

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