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高校生の妄想

高校生の妄想 美沙の本音

作者: ナギサ

短編一本で終わらせるつもりでしたが、なんか書いてしまいました。高校生の妄想のアナザー的な感じです。雰囲気もけっこー違いますね。恋愛において、純情な感情だけで語れる男はやっぱり単純なのでしょうか。女の長い片想いの末に描く未来図はその周囲の人間に大変な影響を及ぼすものなのかもしれません

なによ、でれでれしちゃって瑞樹の奴。あんな女のどこがいいのよ。胸か?私には存在しえないあの豊満な乳が良いのか?たんなる牛だろあれ!!

「怒ってるなー昨日の瑞樹の態度が原因かな?」

陸の奴はいつもわかっている。人を見透かした態度でバカにしてくる。ホント苛立つけど今回は役に立った。テストで一番優秀ならなんでも願いが一つ叶えられる。そんなの一つしかない

「瑞樹にさっさと告白しないと、取られちゃうもんねえ。たかっしーに」

「あんた、その性格直したほうがいいわよ。嫌われる性格ナンバーワンじゃない」

「あいにく愛しの瑞樹には知られていないから平気だよん」

コイツは瑞樹の前以外では雰囲気も口調も性格も違う。幼稚園の頃から一緒だけども、コイツの変わりようにはなれない。気持ち悪すぎて。

「今回のことは感謝してるわ」

「べっつにみさみさのためにやったわけじゃないよ。俺はたかっしーと瑞樹がイチャイチャしててもかまわないしね」

「ホント、嫌な性格ね」

それでもこのチャンスを生かさない手はないわ。私は別に頭が悪いわけじゃない。ただ、そういう風に見せていたほうが瑞樹が世話を焼いてくれるって知ってるから

「私も人のことが言えないわね」

「ほほーー興味深い一言ですな」

「忘れなさい。殺すわよ」

大好きだからこそ、この性格や感情は見られてはいけない。ずるくてもいいから私はずっといたい。でも、誰かに取られたくない。つくづくわがままでいい加減な性格だと思う。でもそれが私なのだ

「あんた、一つ間違ってるわよ」

「なんですかな」

「あの女、私よりも性格変貌するわきっと。なにかこういかれてる気がするわ」

時々私に向けられる目線が尋常じゃない。もう既に瑞樹を手にしてて、それを誰かにとられないように縛ろうとしている。私よりも行動が早いし、私よりも重いなにか

「ふむふむ、では用心だけしておこう。もし瑞樹に何かあったら殺せば良いしね」

「そうね」


瑞樹は優しくて、真面目で素直で実直で平凡。なのに周りはこうも異質で不器用で、恐ろしく嫉妬深い。彼を好きになる人はきっとこういう人ばかりなのだろう。だから私が守るしかないのかもしれない

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