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プロローグ

取り敢えず主人公最強ものが書きたくてしょうがなくて投稿してしまいました。

 とあるVRMMORPGの中に少年はいた。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

名前:トム LV250

種族:人間

称号:【人の身で神域に到達した者】

メインジョブ:【破壊神】

サブジョブ:【剣神王】


 <ジョブ特性>

【魔之深淵】…魔力量を無限にする。

【究極剣舞】…剣での攻撃時、威力10倍。


 <能力値>

生命力:250000/250000

魔力量:∞/∞

持久力:320000/320000

筋力:1000

理力:99999999(×1000)

敏捷:5000

精神:1

器用:1


 <スキル>

神級体術LVMax

究極級剣術LVMax

収束の隻眼・奥地LVMax

強化の魔眼・神格化LVMax

神級召喚魔法LVMax

全攻撃魔法LVMax

魔法操作・賢聖LVMax

軽業・変幻自在LVMax

理力倍加・極LVMax

状態異常無効LVMax


 <装備>

右手:真・絶空裂斬剣

左手:古の大魔神の腕

頭:真祖破壊神の兜+999

胴:真祖破壊神の鎧+999

腕:真祖破壊神の手甲+999

腰:真祖破壊神の腰巻き+999

足:真祖破壊神の足甲+999

<防具セットボーナス:魔法無効・属性攻撃無効>

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


 プレイヤーネーム「トム」はステータスボードに映るこれを見て満足そうに頷いた。


「うんうん。理力のカンスト値は99999999なのか。規則正しい9は見てるだけで興奮するな。ただでさえレアアイテムである『智恵の実』を地獄のようなマラソンで大量収穫した甲斐もあったって訳だ」


 彼の言う『智恵の実』とは、このVRMMORPG内で魔法攻撃力の元となるステータスである理力を1000だけ永続的に底上げするアイテムである。これを手に入れる為にはステージ『ロストパラダイス』のボスである『セフィロト』を倒さなければならない。それもドロップ率は極低確率なので、これを集める事を諦めるプレイヤーは数知れず。しかし、少年トムは割と運良く落ちまくった(それでも落ちた割合は1割程度)ので、調子に乗って集めまくっていたら、はや一年で上記の通り理力をカンスト値にまで持って行ってしまった。

 VRMMORPG『ドラゴンファンタジー24』。四十年程前から存在するRPG『ドラゴンファンタジーシリーズ』の二十四作目である。

 未だに人々の人気を掴み続ける本シリーズの特徴といえば、優れた世界観及びストーリー、常に進化し続けるゲームシステム。

 トムは父親と祖父の一族三代揃っての『ドラゴンファンタジーシリーズ』の大ファンであった。本シリーズには、二作目から絶えず続いている独特な『引き継ぎシステム』が存在している。その引き継ぎ内容はシリーズを共通して『前作のアイテムを1つだけ引き継ぐ』であった。右手に装備されている『真・絶空裂斬剣』も、過去に祖父が第一作目にて作ったものを引き継いできたというものである。そして、『真・絶空烈斬剣』はシリーズを通しての最強武器である。効果は防御・魔防貫通。このようにして『真・絶空烈斬剣』は一族代々に伝わる宝剣のようにして扱われてきた。

 そして、彼がこのゲームに掛ける気持ちは一族の中においても異常であった。二十作目でVRMMORPGになった時も、特に運動が得意という訳でもなかったのに、トムはログイン直後にはしゃぎすぎて空中バック転三回転という人外的な動きを見せた。本来、ログイン直後は一般と変わらない身体能力であるにも関わらずに。一言でこれを表すと、己の愛と執念が成した業であった。此処まで来ると、彼は『ドラゴンファンタジー』をするためだけに生まれてきたのかもしれない。

 職業だって、当たり前のように『破壊神』『剣神王』なのだが。順調に進んでいけば一年程で転職する事が出来る『剣神王』(トムは三ヶ月)はともかく、『破壊神』の方は転職条件が鬼畜であった。『破壊神ベガ』というボスがいる。神系統の職業持ちでも一撃攻撃を食らうとHPの役割である生命力を全損するという強敵である。これのレア個体である『破壊神の真祖』を倒す事が転職条件であった。ハッキリ言って無理ゲーである。開幕同時に全方位に衝撃波を放つのである、一撃死の威力を伴って。だがしかし、殆ど生命力を持っていかれるけども、レベルカンストのステータスで、一度だけその一撃に耐えうる職業が存在した。それが『最高神』である。『最高神』とは聞こえがいいが、その内容は回復・支援魔法と生命力に特化したステータスを持つ耐久支援型の職業であった。本来ソロで使われる事はないのだが、トムはわざわざ一ヶ月掛けて『最高神』のレベルをカンストさせてメインジョブにそれを設定して『破壊神の真祖』に挑んだ。だがしかし、開幕攻撃を耐えるのは良いのだが、その後に波状のように続く連続魔弾が彼に回復する暇を与えなかった。このゲームでは、生命力のゲージがレッドゾーンにまで差し掛かるとプレイヤーキャラクターの動きが極端に鈍くなる。回復しなければ、クリアは絶望的であった。にも関わらず、その状態で相手の攻撃を最低限の動きでかわして、彼は『破壊神の真祖』に地道にダメージを与えていき、これを打倒した。ちなみに彼が装備する『真祖破壊神シリーズ』はこれが素材である。これの為に数百体もの『破壊神の真祖』が犠牲となった。ちなみに見た目は全身が真っ黒で無駄にゴツい甲冑である。

 しかし、『破壊神』になれたのは良い。職業特性『魔之深淵』の魔力量を無限にする効果は凄まじいといっても良いのだが。同時にそれ以外でのデメリットも凄まじかった。筋力、理力、敏捷、精神、器用。カンスト時の『破壊神』においてのこの五つのステータス、なんと全てが『-10000』なのである。その数値は並の神系統の職業の能力値の平均値より少し高かった。サブジョブにどの職業を設定してもカバーしきれないものであった。そして、能力値を底上げするアイテムはただでさえ手に入れづらい『智恵の実』しか無かった。しかし、当初から『セフィロト』を狩っていたトムには理力を上げる手段があったのである。よって、サブジョブには理力以外に特化した上で、尚且つ『真・絶空烈斬剣』を最大限に活かせる職業として『剣神王』が選ばれた。しかし、『剣神王』のステータスによって得られるアドバンテージは大いに損失する。だが、永続的にステータスを上げる方法はないが、スキルや魔法で支援という形でステータスを上げる方法もある。そして、トムが使った手法が『強化の魔眼』である、今に至っては『強化の魔眼・神格化』であるが。まず『魔眼』というものを説明すると、『相手のステータスを覗く』や『ステージ全域の情報を把握する』等といった強力な効果を持つスキル群の事を言う。しかし、装備出来る魔眼は目の数である二つまでであり、発動してる間は常に少なくない魔力を消費する。トムの場合は右目は魔眼ではなく『収束の隻眼・奥地』であるが。一度ミスを犯して左目を部位欠損した事があった。その際、たまたま習得可能スキル欄で『隻眼』を見つけて習得し、これを強化してきたのである。ちなみに効果は『装備時だけ片目が見えなくなる代わりに視力や動体視力が爆発的に上昇する』というものである。だが、面白い事に目が見えなくなっても魔眼を装備する事は可能ならしい。そして、話を戻すが、トムが盲目側の目に選んだのが『強化の魔眼』であった。効果は『理力の値だけ筋力・敏捷を強化』である。『強化の魔眼・神格化』に至っては『理力の値だけ筋力・敏捷を倍加』であるが。こうして、近接戦闘においての穴もトムは塞いだ。

 『破壊神』のインパクトに隠れがちだが、『剣神王』の力も凄まじい。武術においては素人の人でも武術系スキルのレベルを上げていけば、システムアシストによってゲーム内限定で達人となれる。『剣神王』の状態でのみ装備する事が出来る『究極級剣術』はスパコンが演算しうる中で最も極められた剣術のパターンが全て設定されている。はっきり言って対人戦において、このスキルを保持した者に対抗出来るのは同じく『究極級』の武術スキルを要する事になるであろう。


「いや~凄く極めたなぁ。ダメージカンストも出来た訳だし、そろそろ破壊神やめちまおうかな。……ま、今日のところは寝るか。明日もガッコあるしな……。ログアウト!」


 少年の身体が仮想世界から消える。

 


 同時に現実においても少年の身体は世界から消えた。




 

プロローグなのに説明回(汗。

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