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第4話 断る理由はない

蓮ちゃんがアイドルになることにやる気を出した

ということで、早速会議を始めることにした

……の前に颯が遅れて部室に入ってきて

売店で買ったであろうクッキーの箱を賄いとして持って来てくれた


「2人が世話になるからな、これぐらいは用意した方がいいだろう」


「おー!この前一緒だった子だよね!ありゃぁとー」


「え、2人がって颯はうちの部活入らないの?」


「何を言っている?女しかいないこの状況に俺が入るとなると邪な奴と思われるだろ。それに、俺はそういうのに興味は無い。時折顔は見せるから心配するな」


時折顔は見せるって……

それもいいけど、私てっきり

颯も一緒にアイドルしてくれると思ってた

いつも颯は私と蓮ちゃんがやりたいと言ったことも

特に文句も言わず後ろからついてきてくれていた

今回はそれがないのか……


「心配するな、困ったことがあれば、力になれる事なら何でもする。お前らのことだ、すぐに何か起きたら泣きついてくるだろ」


「別に泣きつかねーし〜、颯がそれでいいならいーんじゃない?ね、芽衣」


「やっぱやだ」


「「え??」」


「私、颯にもアイドルしてほしい!」


「ちょ、マジ?」「本気か?」


「なんかね、ここで颯を見送ったらダメな気がして、ダメかな」


私のお願いは

基本的にイエスマンな颯でも困惑している

それを見てたるんちゃんが間に割って入る


「ねぇそーちゃん、もし本当にアイドルするってなったらやってくれる?」


「あまり気乗りはしないが、芽衣がここまでねだるのも珍しい。俺に出来る範囲でいいならやってみてもいい」


「ふんふん、なるほど?1つ方法があるよ」


「本当か?」


「本当に出来る範囲ならやってくれるんだね?」


「芽衣の頼みだ。断る理由はない」


「言質は取った……ずばり、女装アイドルだよ!!」


しばらく沈黙がよぎる


「……帰る」


「あーちょっと待ってよ!出来る範囲ならやるんでしょ!」


「確かに!女装すれば何も問題ないよね!」


「問題はある気がするけど……颯の女装めちゃきになる!」


私達3人に囲まれて逃げられなくなった颯


「しかし、俺が似合うとも思えん」


「おねがぁい蓮……!」


「………」

うるうる


「………いや、そんな目をしても俺は」

うるうるうるうるうる



ため息を吐きつつも、「仕方ない」とまさかの承諾してくれた


そのまま強行突破で逃げれただろうに

相変わらず颯は流されやすいなぁ


【数十分後】


「着替えたぞ」


るんちゃんが何故か持ってた女装セットに着替えた颯

……今の声を聞かなかったら全然女性に見えるレベルで完璧だった

綺麗なロングヘア(ウィッグ)に完璧に着こなしたセーラー服

昔から美形な顔だと思ってたけど

美形な男子って女装もいけるの!?(ちがいます)


「うわ……美人……」

と真凜ちゃんも関心しちゃっている


「似合いすぎじゃないかね。逆にすごいな」


「そうか?俺自身は違和感しかない……なんだこのスカートは、すぅすぅするな……」


「ダハハ!ヤバすぎ!腹痛い!!」


「蓮は笑い過ぎだ。お前らはこんなものをいつも着ていたんだな……」


「うん!似合ってる!これならアイドルいけるよ!やろーよ、一緒に!」


「毎回こんな服を着させられるのか?……さすがに遠慮したいんだが」


「えぇ……ウルウル」


「もうその手は通じないぞ」


くっ、駄目か

どうしよう、本当の本当に似合ってるから

こうなったら意地でもメンバーに入って欲しい

あと一歩なにか……


「どうしてそこまで俺にこだわる。メンバーは他にも収集できるだろう」


確かに、なんでだろう

自分でもよく分からないけど……


「昔からお前はそうだな。文化祭の時に図書室にいた俺を、急に引っ張り出した。その時はなんとなくと言っていたが。今回もなんとなく、か?」


そ、そうだったっけ

なんとなく、友達になれる気がしたんだよなぁ

今回も、その感覚に近いっていうか……


「こいつらは俺がいなければ無理をするからな…………乗りかかった船だ。仕方あるまい」


「え!?なんで急に!?」


「俺の心の帳を外したお前であり、着いていくと決めたのは俺だ。その恩が返せるなら、プライドを捨てよう」



やったーーー!!とるんちゃんと喜びハグし合う

「あ、こら!」と蓮ちゃんに怒られちゃったけど

これでまたアイドル仲間が増えた!





颯は結局「やはり落ち着かん、ライブ以外は着ない」とすぐ女装を脱ぎ

せっかく集まった仲間で会議をすることになった


仲間が増えたのはいいけど

正直、大学のアイドルなんて

何をするのかいまいちわかっていない

るんちゃんは自分のプロデュースを元に

プロアイドルを作るって言ってたけど…


「分かっていないのにやると言ったのか」


「颯が推薦したんじゃん!」


「まあ基本的にはダンスのレッスンとかボイトレとかかな〜、そのうち3人のテストするかんね。定期的にライブするかんね」



うわー、歌とか『あれ以来』歌ってないけど大丈夫かな


「そんなことよりね、るんちゃんはりんりんと仲良くすることから始めて欲しいなって」


確かに、真凜ちゃん

ずっと私達に何も言わずに迎えてくれるけど

どういう子なのかも、分かってないもんな


「え……あたしは別に……」


「なぁに言ってんの、人見知り克服のためにアイドルしてんだから、まずこのトリオと仲良くならなきゃ」


「でも…さっきから小嵐さんは睨んでるし……男の人は基本的に苦手だし……」


蓮ちゃん睨んでたの……?と見てみると

下手くそな口笛をヒューヒュー鳴らしてる

私があまり友達出来ない理由の一つだ

友達作ろうとすると、何故か蓮ちゃんの審査が始まる

それを嫌がられてすぐ離れちゃうんだよね



「んじゃあめーちゃんは?」


「榊原さんは、なんか優しそうだし、仲良くなりたい……かも」


え、嬉しい……!

憧れのアイドルにそんなこと言われるなんて!

「じゃあ決まりだね!」とるんちゃんは

蓮ちゃんと颯の首根っこを掴み

「じゃ!2人水入らずってことで!」と2人を置いて部屋から出てってしまう


……なんで二人きりにする必要が!!!?!?




山崎 颯

「心配するな、お前なら有名アイドルになれる」

女装時髪 黒髪ロング身長 178センチ

大学1年生


幼馴染2人が馬鹿すぎて

自分がしっかりしなくてはと気負い

感情を表に出すのが苦手になった男

誰に対しても平等で、クソ真面目ではあるが

幼馴染2人には全肯定ママになる

無理やり女装をしてしまうことになるが

本人は大して気にしておらず、それよりも友達が増えたことが嬉しいと言っている

作詞担当を務める

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