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吹雪

(※ノベルアッププラス投稿時に付したまえがきをそのまま再掲しております。)


 事あるごとに畏れ多くも「田中芳樹せんせに影響された!」と広言させてもらってる以上、一度はこういうもんに挑戦せねばならんとは考えとりました。


 いざ手を出してみたら、思ってた以上に〇英伝や〇ヴァールに寄ってしまい頭を抱えており候。

 戦場には一時の安穏が訪れている。


 吹雪が荒れ狂い、戦闘継続が困難になったためだ。


 天候が回復すれば、この北国の人間どもは再び無惨に殺し合い、大地に白く積もった雪を赤く染めることだろう。


 "雪の国"の将・ヒョウはそびえ立つ氷の城壁上から、対峙する敵――"風の国"の陣を眺めた。


 白い暴流の向こうにうっすらと、鎧や(かぶと)を身につけた人影らしきものが無数にうかがえた。高く掲げられた風の国の旌旗も、吹雪に打たれながら(ひるがえ)っている。当面撤退する気はないようだ。


 隣国風の国の軍勢がこの国境沿いの砦に侵攻してきて、十日ほどしか経っていない。戦意が衰えるには早すぎるだろう。


 兜の前方から雪がつぶてとなって飛来し、いく度も頬を打つ。ヒョウは眉をひそめた。


「やはり、冬はきらいだ」


 この大陸北方の国で生まれ育った男だ、雪にも寒さにも子供の頃から慣れている。


 彼が冬を(いと)うのは、この季節にまつわる苦い思い出があるからだ。まして今は、否応なく胸奥の記憶を喚起される状況下にある。


 その思い出には、目下対峙する敵軍を率いている者――風の国の新王・ナギが深く関わっているのだ。


 本作をお読みいただき、ありがとうございます。


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