表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/21

其の十六


伴蔵と山本志丈、江戸にて金無垢の開運如来を探して土手を掘っております。


「あ! あったよ! 伴蔵さん!! 本当にあったよ!」


「あたりめえだろ」


「すごいよー金無垢だよ! これ、5百、いや、千はくだらないよ! すごいよーこれ本当に山分け!?」


「おお。山分けだよ。男の約束でい。山分けしようや。

 ……あの世で、な」


伴蔵は志丈の首に合口を振り下ろしました。


……

ぎゃ!!……という声が風に……かき消されませんでした。


「御用だ!!」 「御用だ!!」


そこには大勢の同心が待ち受けていたのでありました。


今で言うところの、指紋調査も科警研もプロファイリング捜査もない時代ですが、

『犯人は必ず同じ場所に戻ってくる』と言うのは昔からそうだったのかもしれません。


しまった……!!


逃げた逃げた逃げた、勝手知ったる裏口を右、左、右、右、左に伴蔵は逃げ回りました。


後ばかり気にして走っていたからでございましょう。


つい、前を歩いていた男性とぶつかってしまいました。




「どこに目をつけておる!」


すると伴蔵は怯えたそぶりで男に哀願します。


「命を狙われてる!助けてくれ!」


「そういうことなら助太刀いたす。相手はどこだ?」


男が尋ねると……


「御用だ!!」 「御用、御用!!!!!」



ワアーっと大勢の人間に囲まれるのでありました。




……さて!ここで中間試験2でございます!!


伴蔵がぶつかったこの男、皆様……ご存じのはずでございますが、誰でしょうか……?


わからないなら今一度、頭からお読みになってくださいませ。 低頭。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ