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其の一



タイムマシーンがあっても、過去に行きたいといった願望はありませんでした。


 過去形なのは、今はしっかりあるからです。


 私が行きたいのは明治時代の人形町末廣亭。

そこで行われていた、「とある演目」が、「当時も同じ演目名で上演されていたのか?」

という謎に対しての確認のためです。


 などと回くどい導入になってしまいました。

と言うのも、私がこれから引き合いに出す題材は、ニッチが過ぎると申しますか……マニア向けと申しますか……

「そもそもを知らない」と言われてしまう可能性が高いからです。


 そんなものを人前で語るな。とお叱りの言葉はごもっともなのですが、ここには物書きを目指す幾千、幾万という方がいらっしゃると聞きます。

皆様のお知恵をお借りできれば、あるいはコロンブスの卵ということもあり得ると思った次第で、これを書こうと決めました。

それほどの切実さがあることだけは知っていただきたい!

決して! 自分の知識をひけらかしたいから、などという理由ではないことだけご理解いただけたらと思います。


 そもそもの話なのですが、皆様は「牡丹灯籠」という作品をご存知ですか?


 おそらく大半の方が「知らない」と答えるでしょう。

そして、「名前は聞いたことある」とおっしゃる方は数名居て、もしかしたらその中に「怪談牡丹灯籠なら知ってる」という方もいらっしゃるかもしれません。


 ですが……

「牡丹灯籠の全貌を知っていて、作品の中身も詳細にここで語って見せようか?」と自信を持って言える方は、これは相当少ないのではないかと思います。


 ここからは牡丹灯籠という明治の名作の事を語るので、この時点で興味のない方は回れ右していただくことを推奨いたします……。違う作品でお会いしましょう。


 私が、「牡丹灯籠の全貌を知っている」方は少ないと思う理由は、

「牡丹灯籠とは、実に壮大で果てしないストーリーであるから」でございまして、そのスケールたるや、スターウォーズ……

最近で言うと、なんでしょうね。「ゲームオブスローンズ」ですか?それらと肩を並べてもおかしくないのではないだろうか……?

私はそう思っています。


 日本には、「日本三代怪談」と言うものが存在しております。こちら……ご存知ですかね?

「そもそも、怖い話には興味がない。」とおっしゃる方も、名前だけは聞いた事ないでしょうか?


「四谷怪談」「皿屋敷」もう一つが「牡丹灯籠」です。


 四谷怪談は流石にご存じの方も多いのではないでしょうか?

ご存じなくても「お岩さん」と言う名前を聞けば、「ああ、あれね。」と言う方はいらっしゃるかと存じます。


 皿屋敷も、「一枚、二枚……」とお菊さんがお皿を数える話だといえば、「ああ、それね。」とおっしゃっていただけるものと思います。


 名作なのは間違い無いのですが、日本三代怪談の中で、一番パッとしない……と言うのは失礼でしょうが、物語の映像を思い浮かべ辛いのが、

「牡丹灯籠」だと思います。

私が「そもそも知らない」方が多いと思う由来はここです。

なので、その方々は、一旦……ウィキを見ていただくとして……


 タイムマシンの話しに戻りますね。

私が、なんで過去に戻ってまで、この牡丹灯籠が当時も「牡丹灯籠」として上演されていたか気になっているかと言うと、

究極に叩き潰して言いますね?

言わばこの壮大な物語において「牡丹灯籠」とは、「モブキャラが持ってた小道具に過ぎなかった。」としか言いようがないからです。



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