表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Guys with the Dragon Tattoo   作者: Coppélia
10月 Thatness and Thereness
53/64

熊誘う、兎

☆ロンドン間近だというのに、車掌がチケットを確認しに来た。ガラスの表面はツルツルしているので、表面で光は反射される。昼間はガラスの向こう側から来る光がその反射よりも強いため、表面で反射した光はよく見えない。


だけど、こうして外が暗くなって向こう側から来る光が弱くなると、表面で反射している光が見えるようになる。まるで鏡に映ったあなたと2人の世界に、知らない手が伸びてくる。


…どうせ落っこってくるのだから。


嘆いて、救われないということすら忘れている、救われない人たちと、僕は変わらないのだから。ホントは。


一緒に死んで下さい…


☆なんとなく、あなたが駒を撫でていると、その駒がうさぎに見えてくる。もし全部の駒がうさぎなら、うさぎはあなたの味方だろうから、ルールなんてそっちのけで、僕は負けそうな気がする。


お月様にいるうさぎじゃないけど、その駒に感情があったら、まあ、さぞかし騒がしいだろう。きっと、戦いなんてやめて、ボードから飛び出して、さっき見せてもらった写真のように、あなたの膝の上で、気持ち良さそうに撫でられているに違いない。


ダメだ、笑う。僕らはこうして神さまの目でボードゲームをしているけど、駒の目線で見たら、戦況もわからないし、捨て駒にもされたくない。僕もどうせなら、好きな人の駒がいい。そんな小さなことでしかない。


それに、あなたと戦うとなると、それこそ大量のコマうさぎに襲われて困るから、僕がもし、駒なら戦わないで済む方法を考えると思う。


確かに、ボードゲームは神さまの視線。でも、人は駒でも神さまでもないから、こうして思考して、無言だけど、ボードを介して話しながら、例えば生きている。


だから、楽しい。この時間みたいに、俯瞰的な視線と人の目線とをリアルタイムに行ったり来たりして、お互いがいないと見えて来ない、知らなかった場所を探す。


知らないことを知ることが楽しいし、好きだと思う。そういうことを話し合える仲間が好きだし、自分が持っていない何かを持っている人を尊敬する。


僕だけではわからないことを知りたいから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ