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Guys with the Dragon Tattoo   作者: Coppélia
7月 Put Your Hands Up
46/64

意志を映すパズル

先生は明るい顔だった。


「ああ、来てくれたか!ありがとう。紹介させてくれ。今年の新入部員達だ。お前達!ちょっと来てくれ!俺の尊敬する君らの先輩が来てくれた!」


7月のある日、俺は、先生が保護者会からの要請でバスケ部の顧問に復帰したと連絡を貰い、挨拶の為、母校に帰ってきた。見知った後輩たちに交じり、新しい顔が見える。


「ほら、先輩。みんなに一言、くれないか」


少し気恥ずかしかったが、一人ひとりを意識して、顔を上げて声に出す。


「努力をリスクと考えるか、投資と考えるかは君達次第だけど、その努力は最初報われなくても、2年後、3年後、10年後、どんな形であれ、花開くから、絶対頑張れよ」


そうだ。人の足を止めるのは、絶望じゃなくてあきらめだ。


「お兄さん」「間に合ったな」

「あれ?どうして?」

「先生がお兄さんくるって教えてくれました」


新しい部員たちと話をしていると、入口に彼がいた。あれから1年経って、事故の時よりも少し、大きくなった彼を抱きしめる。


「あの、あれからバスケ始めました。まだ上手くドリブルとかできないけど、中学で勉強頑張って、ここに入学してバスケしたいです」


「じゃあ、君は5年後の新入部員さんだ。俺と同じだね。俺も夢や目標、10年単位で“こうなりたい”って考えてる」


見知った顔から見知らぬ顔まで、汗だくで明るくて、ひたむきで真剣な若い「俺たち」。


それに近づくために一歩一歩、仲間と見た夢。


「ここで、俺は夢を持てたのは、自分にとってはよかったなと思っているよ」


◇◇◇

ニュースというのは「これが初めて」を強調したがるものです。


そんなことより変わらないのは、長い間みなさんによってつくられたこの国のジャーナリズムのありようです。それを私は「ジャーナリズムのDNA」と呼んできました。


少数派であることを恐れないこと。多様な意見や立場を登場させることで、この社会に自由の気風を保つこと。


それを、我々の世代がすべてまっとうできたとは言いません。


しかし、そういう意思を伝えようと努めてまいりました。そして、こうして、これからも、私の若き友人たちに、その松明は受け継がれていきます。


◇◇◇

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