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Guys with the Dragon Tattoo   作者: Coppélia
7月 Put Your Hands Up
43/64

life,life time is gone

挿絵(By みてみん)

「3年1組のみんなへ


卒業おめでとう!

君たちは今までよくやってきた!


お世辞でもなんでもなく、君たちの頑張りは他の生徒や先生方、地域のみんなにとって励ましになりました。


君たちは私の、最高の生徒たちです。

そして、今日という日には珍しい名残雪の中、君たちはここから旅立ちます。


この降り注ぐ雪のように、私の若き友人たちの前途には、素晴らしいことも、嫌なこともいっぱいあるでしょう。だけど、これだけは忘れないでください。


きっと、明日はいい天気」


梅の花が雪で濡れた日、俺たちは先生に見送られ、次のステージに向かっていった。


◇◇◇


「えー、この講義は出席は問いません。その代わりに2つ、課題があります。その課題をクリアしないと単位はありませんので、よく考えてから履修登録をしてください」


この大学のウリである、現役ニュースキャスターの授業。その履修登録期間に宣言された「課題」。


ひとつ目は「夢」について、レポートを書くこと。ふたつ目は「手紙」を直筆で書くこと。


寝てる時の整理でも、起きている時の願望でもいいから、「誰かに伝えるために」文字にすることを求められた。


「まず、中間レポートの夢は、別に昨日みた夢の話でもいいし、未だ将来の夢は持てない、でもいいです。また、期末レポートの手紙の相手は誰でもいいです」


教室を出て、満開の桜で視界が華やかに染まったベンチから空を見上げる。


俺の夢はもう、終わってしまった。この大学に来たのは、夢の続きじゃない。先生に心配かけたくなかったから頑張っただけだ。


◇◇◇

高校までの教室とは違う、講堂というまるで古代の劇場、その中央に立つニュースキャスターは満席のオーディエンスに囲まれて、あたかも番組セットの中にいるかのように、訥々と話している。


「まず、中間レポートの夢は、別に昨日みた夢の話でもいいし、未だ将来の夢は持てない、でもいいです。また、期末レポートの手紙の相手は誰でもいいです」


そう言って、彼は最初の授業を終えた。


教室を出て、満開の桜で視界が華やかに染まったベンチから、空を見上げる。


俺の夢はもう、終わってしまった。この大学に来たのは、夢の続きじゃない。


先生に心配かけたくなかったから、頑張っただけだ。

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