表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
314/345

春の日、学園に向かうための準備を色々進めている ⑧

 ニコラドさんに食堂のことなどを聞いている間も、周りに視線を巡らせ、行きたいお店を確認する。



 王都のお店って、分かりやすいものが多い。なんというか一目でこう……目を引くような作りになっているというか。

 そうじゃないとこれだけ多くのお店が立ち並んでいる中だと目立っていないとお客さんが来ないのだろうなぁ。



 王都って、国の中心だもんね。



 わたしが訪れた王都以外の街よりもやっぱりお店の数が多いんだよ。学園都市も同じぐらい栄えているらしい。学園生活を送る中で、色んなお店に行きたいよね。お気に入りのお店が見つかったら学園を卒業した後も行くような場所になるかもしれない。

 わたしって学園生活送ったことがないから、余計に楽しみで仕方がないんだ。どんな暮らしが待っているだろうかとか、どんな人と出会えるのだろうかとか。




「わたし、あのお店見に行く!」


 そう言って向かったのは、帽子や髪飾りのお店。わたしは帽子や髪飾りも大好きだよ。オシャレアイテムだもん。パパとママ、それにニコラドさんに似合うものも買いたいなぁ。わたしがプレゼントしたら、ニコラドさんも被ってくれるかな? パパとママはね、頼んだらきっと身に着けてくれるのは分かっているんだよ!




「リボンのついたカチューシャも可愛い!!」


 沢山並んでいるカチューシャも可愛いなと思う。わたしにはどれも似合うので、何を買おうかって悩みよね。細かい違いを含めるとカチューシャの種類も多い。




「ママもお揃いの買おう?」

「私も?」


 わたしの言葉を聞いて、ママは不思議そうな顔をする。ママに屈んでもらって耳元でわたしは囁く。



「ほら、ママ。こういう可愛いのをつけて、パパを悩殺しちゃおう?」




 わたしはパパとママがもっと仲良くなってもらえると嬉しいからね! それにきっとこういうのを身に着けても絶対にママには似合うもん。



 店員さんに一言声をかけてから、試着させてもらう。うん、滅茶苦茶可愛い!! ママみたいな美人さんが身につけると余計に素敵なものに見えてくる。なんていうかモデルが良いと、どんなものでも良いものだなって思うよね。



 ママはカチューシャを幾つか買うことにしたみたい。うん、可愛くていいと思う。わたしも自分に似合うものを幾つか買ったよ。わたしの綺麗な白色の髪は、明るい色のカチューシャもよく似合うんだ。

 帽子も見る。もうしばらくしたら夏もやってくるから、夏にぴったりなものを購入していてもいいなぁ。


 というかわたし、しょっちゅう出先で買い物ばかりしているから洋服や帽子、アクセサリーなどを山ほど持っているんだよね。




 学園生活が始まってから、また沢山購入していたら……周りからはお金を使いすぎッて思われたりするのかな? わたし、おそらく同年代の人達よりはずっとお金に余裕があるだろうし。

 人によっては生きて行くのも大変な状況に陥っている人だっていなくもないのだ。



「パパ、髪飾りをあててみていい?」

「ああ」


 手に取った髪飾りをパパの髪にあててみる。うん、似合う。パパって綺麗だからどんなものでも似合うんだよなぁ。



「ニコラドさんも!」

「俺もか?」



 ニコラドさんはそう言いながら、わたしに付き合ってくれる。パパにあてたものと色違いのものをあててみる。ニコラドさんはパパと違う雰囲気の、かっこいい男の人だもんね。

 それにしてもこうやってパパとママ、ニコラドさんと買い物をするのもなんて楽しいんだろうか! わたしは買い物は元々大好きだけど、一人での買い物よりは皆と一緒の方が楽しい。

 学園に入学したら、こうやって買い物をするのも回数が減るんだろうな。




「ほら、かわいい?」


 わたしは帽子を被ったり、髪飾りを髪に当ててみたりして問いかける。なんでも似合うからこういうお店に来ると困っちゃうんだよね。



 欲しいものを思う存分購入した後は、違うお店に向かう。次は魔法に纏わるお店! 魔法具のお店って楽しい。都会だからか、そう言う魔法に纏わるお店も多いみたいだった。

 ちなみにだけど肖像画が置かれていてなんでだろう? と思っていたらそこそこ有名な魔法使いの人がここで一時期働いていたのだって。




 学園に入学したら、少しだけ働いてみてもいいかもなぁ。わたし、そういうのやったことないし。色々経験はしてみたいかも。

 可愛い制服のお店で働けたら、お仕事する日も幸せな気持ちになれそうだよね。

 学生の人は貴族以外はそうやって生活費を稼ぐためにお仕事したりとか、学園からの依頼を受けたりなどもするみたいだよ。




「パパたちは何か気になるものあった?」



 そもそも魔法具をパパたちは作ることも出来るから、こういうお店で売っているものは興味ないかもしれない。ただ何か面白いものがあったらいいなと思って問いかける。

 特にパパたちの興味を引くようなものはなかったらしい。


 わたしはそうだね、髪を綺麗に整えるためのものとか、そういうものが気になったかな。

 だって可愛いわたしを保つために重要なものだもん。ただお店で売ってあるものの中には不良品が混ざっていることもたまにあるみたい。



 そのお店にあるものも見習いの人が作ったもののコーナーもあった。それらは失敗作が混ざっている恐れもあるからって普通の料金より安く売られていた。

 見習いだと経験を積むのが大事だからだろうなとそう思った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ