表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
164/301

冬の日、家族三人での旅行 ⑩


「パパ、ママ。氷の城は綺麗だね!!」




 わたしたちは今、氷の城にやってきている。

 去年もパパと一緒にやってきたけれど、相変わらず綺麗で凄く素敵だよ!



 アイスワンドの王都から、わたしたちは離れている。マドーキさんたちに会ってもちょっと気まずいかなって思ったしね。



 それにしても去年も来たのに、氷の城って本当に素敵だなって思うの。



 ママはね、このお城に来るのも初めてなんだって面白そうに見ていたよ。わたしとパパとママで、三人家族だって見ればわかると思うのだけど時々パパとママに視線を向けてくる人って多いんだよね。



 おめかししたパパもママもとっても綺麗だもんね!



 それにしてもやっぱり去年と比べたら氷の城を見に来ている人も少ないみたい。凄く歓迎された。

 全部氷って面白いよね。わたしも魔法をもっと上手になったら、ミニチュアの氷の城とか作れるかな? わたしはそんなことを考える。

 氷の置物とか、そういうのが作れたらパパとママにもプレゼントしたいよね。

 こうやって自分が出来ることが増えて行って、パパとママへ贈るプレゼントを増やせるのも嬉しいよね。



「なんかママもパパも氷の城が似合うよね。普通に住んでいても違和感なさそう」

「屋敷の傍に似たようなの作るか?」

「パパの魔法なら冬じゃなくても氷の城みたいなの作れそうだよね。でもたまに来るからこそ、此処に来たからこそ見れるから特別なのかなーって思うし、大丈夫だよ! 作りたくなったら自分で作ってみたいかも」

「そうか」

「うん」



 パパはぽんってわたしにプレゼントしようとしてくれたりするんだよね。わたしが喜ぶとパパも嬉しそうに笑ってくれるんだよね。わたしもパパにプレゼントをあげるのが好きだけど、パパもわたしにプレゼントをあげるの好きなんだよね。


 でも旅行というのはその場所に行ったからこそ楽しいことだと思うんだ。魔法で再現することは出来るだろうけど、わたしは現地に行って楽しみたいって思う。




 今年も泊まり込みをするんだ。

 氷の城でお泊りが出来るのって、なんだかワクワクする気持ちになるよね!!



「ねぇねぇ、パパ。さっきね、案内の人が教えてくれたんだけど。今観光客が少ないから上の方にも上らせてもらえるって。いってみようよ!」



 観光客が少ないからって、特別公開しているらしいんだ。去年が見れなかった場所。

 そういう場所にパパとママを連れて向かった。風が結構強いのだけど、パパとママがいるから落ちる心配もない。それにしても本当にアイスワンドの国ってすべてが白で覆われていて――、なんだか幻想的!!

 わたしは転移魔法でここまでやってきているのだけど、この白い世界ってどこで途切れるんだろう? 急に途切れてしまうことはないだろうから……、徐々にこの白い世界がなくなっていくって感じなのかな?




 そう思ってパパに問いかけたら、頭を撫でながら「見に行くか?」と聞かれる。





 その日は氷の城に泊まった。

 パパとママに挟まれて、ぐっすり眠ると凄く幸せだった。ママは緊張していたみたいだけどいつの間にか眠っていた。

 一緒にこうして過ごせると本当に幸せで楽しいよね。





 パパとママがもっと仲良くなってくれたら嬉しいけれど、時間が経てばもっと仲良くなってくれるかな?






 翌日になってから、わたしは氷の城内のお土産屋さんを見て回る。





 こうやって旅行に出かけると、なんだか色んなものを買ってしまいそうになるよね。ここでしか買えないものとかってやっぱり凄く素敵というか、心を揺さぶるっていうか。




「これ可愛い」




 可愛いお土産を見るとついつい手に取ってしまう。

 真っ白な兎のぬいぐるみがなんだか可愛くて、思わず購入した。だって、目が黄色でパパとわたしみたいって思ったから。

 ぬいぐるみって可愛いよね。ベッドの傍に並べているだけでも嬉しい気持ちになるから。




「ぬいぐるみとベルレナって合うわね」

「ありがとう。ママ。ママもぬいぐるみ似合うと思う!」

「私に? 私には似合わないと思うけれど……」

「そんなことない。ママ可愛いもん。ママとぬいぐるみって凄く似合う!」




 うん、とっても可愛いと思う。ママって可愛い物も好きみたいだしね。

 ぬいぐるみを抱えた絵とかかいてもらってもいいかも! ママの絵も描いてほしいよね。前にわたしとパパの絵を描いてくれた画家さんに描いてもらおうかな?

 色んな家族の絵を描いてもらえたらきっと幸せな気持ちになると思うの。





「ママの部屋にもぬいぐるみ置く? わたしとおそろいのもの! これ、パパとわたしみたいじゃない?」

「そうね。買おうかしら……」

「ふふっ、おそろいだね!」





 ママが頷いてくれたので、わたしは嬉しくなって笑った。




 そうやってお土産を色々買ってから、わたしたちは氷の城を後にした。




お知らせ 

『身体を奪われたわたしと、魔導師のパパ 1』1月14日に書籍発売します。

またコミカライズ企画も進行中です。

よろしくお願いします


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ