一握りの恋をどうしたら? 手に入れられるのか!?
___僕は、好きな女の子がいるんだ。
クラスで、一番人気の女の子。
可愛くてキレイで、頭もいいし、スポーツ万能だし!
弱点がないんじゃないかと思うような女の子なんだよ。
___だけどね?
その女の子が、今! 誰の事が好きなのか?
さっぱり、分からないんだ。
クラスの男子だけじゃなく! 他のクラスの奴や他校の男子も
彼女を一目見に、下校時間には違う制服の男子が学校の前に何人
かで、立ってこっちを見ている時があるぐらい。
___僕も以前、学校帰りに他校の男子にこう聞かれた事があったよ。
『___ねえねえ、“田之上 実宇加ちゃんって? ここの学校だよね?
もう、帰ったのかな?”』
『___あぁ、田之上だったら? 先、帰りましたよ。』
『・・・えぇ!? 君、田之上 実宇加ちゃんの事、知ってるの?』
『・・・まあ、同じクラスですから。』
『___マジかよ、ラッキー! じゃあ、田之上 実宇加ちゃんの事?
少し教えてくれないかな?』
『・・・あぁ、まあ、いいですよ。』
『___じゃあさじゃあさ! 彼女は今好きな男とかいるのかな?
いなくても、どんな男がタイプとか? 今、付き合ってる男子とか
いないの?』
『・・・さあ? 僕はよく知りませんよ。』
『・・・えぇ!? なんだよそれ?』
『___じゃあ、僕はこれで!』
『・・・・・・』
___そんなの、僕に聞くなよ。
そりゃ~“好きな食べ物とか? 好きな場所とか? 好きな色とか?”
そのぐらいなら、答えられなくもないけど? 好きな奴の事なんか?
僕が知るわけがないよ。僕だって! 知りたいぐらいなのに、、、。
ふざけるな! マジ! カチンときたぜー!!!
・・・だけど?
田之上は、本当は誰の事が好きなんだろう?
物凄く、気になるよ。
▼
___僕の名前は、『忠岡 伸次朗』歳は16歳で高校2年生。
僕のクラスに、めちゃめちゃ可愛い女の子がいるんだ。
その子の名前が、田之上 実宇加。
学校全体の女子の中でも、僕は1番可愛いと思う。
他校の男子も、彼女の噂を聞きつけてうちの学校に見にくるぐらい。
めちゃめちゃ可愛いんだよ。
___もし?
アイドルグループに彼女がいたら? 僕は間違いなく彼女の追っかけ
をしていただろうと思う。
___彼女の為なら?
僕はなんだって、するだろうし!
彼女の為なら、何処へでも着いて行く自信があるよ!
___彼女が、僕だけを見てくれるまでひたすら頑張るだろうな!
僕の! この一握りの恋ごころを君にだけ伝わってほしいと!
・・・い、いやいや?
彼女は、【クラスのマドンナ】かもしれないけど、、、?
アイドルではない!
___なにしろ!
僕の気持ちを彼女に知ってほしいんだ!!!
___この恋を掴むには?
先ずは、彼女に僕の存在をアピールするところから始めよう!
コツコツ頑張ることが大事なんだよ!
『・・・おーい! 田之上、お、おはよう!』
『・・・えぇ!? あぁ、おはよう! 珍しいね? 私に話しかけて
くれたの? いつも、忠岡って? 私の事、興味がないみたいだった
からさ~!』
『・・・えぇ!? そんな風に思ってたの?』
『___まあね! じゃあ、教室でね!』
『___ううん! 教室で!』
___いつか?
僕は、君への恋ごころを掴んでみせるよ!
一握りの恋ごころをね!
最後までお読みいただきありがとうございます。




