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二話 運命の選択

会話ばかりです( ̄▽ ̄)

「ねえフィルって何属性?」


「レオンは魔法が好き?」


「んー……剣の方が好きかも」


「シンはどうだ?」


「僕は魔力量も姉ちゃんに勝てないし、強くもないからあんまりすきじゃ無い」


「二人とも好きじゃないのか?ハローは好きか?」


「あい!」


「おお!将来は魔法使いか?俺は魔法が好きだ。魔力量によって威力も影響力も変わって面白いからな。ちなみに俺は草・光の2属性だ。お前たちは?」


「私は闇・火・水の3属性」


「僕は火・光の2属性。で、ハローが水・草・光の3属性」


「属性がなければ魔法に出来ないのは知ってるか?」


「うん。僕は火と光だから水を出すことはできないってことだよね?」


「ああ、そうだ。大体一人1〜2属性使えて凄い人は3〜4属性も使える」


「姉ちゃんすごいなぁ」


「ハローもだよ」


「良く聞いて。3属性ってすごいんだ。もし君たちがここから出る事になったらその力を貴族が欲しがると思う。そうならない為にも自分で考えて決めるんだ。その力の使い道を」


「分かった」


「いい子だ。そういえば二人は魔法詠唱はするのか?」


「「??」」


「ま、まさか……知らない?」


「する必要がないことなんて教えないわ」


「お母さん!ねえねえ、『えいしょう』って何?」


「フィルに聞いてみなさい♪」


「フィル、教えて!」


「普通の人なら魔法を使う為に詠唱をしなければできない。例えばこのコップに水を出すとしたら

 『我に大地の恵みを、水を分け与えたまえ。ウォーター』

 こんなかんじ」


 チャパンと現れたコップの水を見ながら私は言った。


「めんどくさいよ、そんなの。手をかざして水をイメージしながら魔力を出すだけなのに」


「そうだな。だがなレオンが今やった無詠唱は魔力をたくさん練って制御がしっかりできてそれにイメージを絡ませるっていう高度な技術が必要で……」


「僕たち普通にできるよ」


「!!さすがお嬢様のお子様だ……」


「何か言った?」


「何でもないよ。そういえば騎士って知ってるか?」


「絵本に出てくるアレ!」


「姉ちゃん、騎士は本当にいるよ」


「お、シンは知ってるんだな。騎士団に所属している人達の事。国を守ったり、悪い人達を捕まえたり、魔物を討伐したりするんだ」


「フィルは騎士?」


「違う。でも騎士はね、入団試験に合格すればレオンもシンもハローも皆なれる」


「ハローも!?」


「とっても厳しい試験だけどね。勉強も剣術もできないといけない。ちなみに魔法が得意なら魔法師団に入ればいい」


「へぇ……」


 突然、勢いよく扉が開いた


「フィル」


「ロドさん!」


「ちょっと行って来る。レオン、シン、ハロー、いい子にしてろよ」


 ロドさんに呼ばれて部屋を出て行ったフィルの後ろ姿が見えなくなった。


「ロドさんはさ、僕らのこと嫌いなのかな?」


「シン?そんな事ないよ、たぶん」


「考えても見てよ。挨拶も碌に返してくれない、フィル兄みたいにものを教えてくれるわけでもない。

嫌いって事以外考えられないよ」


「そうなのかな?」


「僕、ちょっとお父さん達の話聞いてみたい」


「ダメ!ダメだよ!大切なお話だから来ちゃいけないよって言われてるでしょ?」


「姉ちゃんは気にならないの?本当に大切な話かどうかも分かんないのに」


「そ、それは……」


 この時行かなければあんな事にならなかった……



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