魔法の練習
俺はとりあえず狩りで魔法を練習してみる事にした。
獲物は居るのだろうか?
スマホで検索してみると結構居る!けど森の中での歩きスマホは危ない気がする!
アリス、魔法で何がどこに居るみたいに調べられないの?
俺はアリスに聞いてみる。
するとアリスは、悠真の持ってる魔道具みたいに普通に検索出来るわよ!
ま、マジか!やるしか!
頭の中で、魔物 食べられる 高級 と思い浮かべた。
すると、ファットカウと言う謎の魔物が近くに居るようだ!
とりあえず気付かれない様に近づいてみると、トラックの様な大きさの牛みたいなのが居る!
俺は魔法のイメージする。
イメージしたのは、手で鉄砲の様な形を作り、人差し指の先から光の弾丸が魔物の頭を貫く感じだ。
狙って放つと、レールガンの如く光の帯が飛んでいき、一瞬で魔物を倒す事が出来た。
おぉ!魔法凄い!
これ本当にイメージ通りに出来る!
せっかくなので、血抜きも出来ないか考えて魔法を発動すると、血抜きも出来た。
この大きい魔物を回収し、街に戻る。
すると、クラスの4人が俺を探していた。
「あっ!悠真!探したよ!」
「アリナ、どうしたの?」
「みんなでごはん食べに行こうって話になってね、探してたんだよ!」
「みんなありがとう!そうだ!聞きたい事があるんだけど、食べられる魔物ってどこに持っていけば良いのかな?」
すると、アスカが聞いてきた。
「食べられるなら私の実家に持っていく?物によっては買い取ると思うよ!」
「大きいんだけど大丈夫かな?」
「分かんない!まあ、行って聞いてみようよ!みんなで食べに行こうとしてたのも家の食堂だしね」
「うん、じゃあ行ってみよう!」
そして、アスカの家の食堂に着くと、アスカが中に入っていく、暫く経つとアスカが父親と一緒に出て来た。
「食べられる魔物を持って来てるんだって?」
「ええ、血抜きはしてあるんですけど、大きいしどこに持っていけば良いのか分からなくてアスカに聞いたんですよ」
「物によってはウチでも買い取るけど、見せてもらって良いかい?」
「はい」
「じゃあ、裏庭の方に行ってくれ!アスカ、案内してくれ」
俺達は裏庭に行く。
「じゃあ、出してくれ!」
「分かりました!」
「こ、これは!ファットカウじゃないか!しかもこんなに大きい!」
「これ、美味しいですかね?」
「美味しいも何も高級食材で肉は霜降りで味は最高だ!」
「ちなみにこれは買い取って貰えるんですか?」
「良いのか?この大きさだと金貨500枚にはなるぞ?」
「えっ!そんなに?」
この世界は、鉄貨(約10円)、青銅貨(約100円)、銅貨(約1000円)、銀貨(約1万円)、金貨(約10万円)、白金貨(約100万円)と別れていているが、金貨500枚となると、日本円にして五千万になる!
「ウチでも普通に買い取ってやれるがどうする?」
「じゃあ、条件付きで金貨300枚で買い取ってもらえませんか?」
「コチラとしてはありがたいが、条件って何だい?」
「俺達この店の料理好きなんですよ!ですから、みんなで頻繁に食べに来ると思うんです。その時にみんなの食事代がかからない様にして貰いたいんです」
「何だそんな事か!構わないよ!」
「じゃあ、交渉成立ですね!」
俺達は握手する。
「みんな、折角こんなに良い食材が入ったんだ!勿論食べて行くだろ?」
みんな大喜びだ!
「あんな高級食材を食べられるなんて!」
とリーナとアスカは特に喜んでいる!
「じゃあ、席の方に行きましょ?」
アスカに案内され前回と同じVIPルームに向かう。
「悠真、何であんな高級食材持ってるのよ!」
アリナとマリアが聞いてくる。
「いや、魔法の練習しようと思って狩りに出掛けたんだ!で、デカイ魔物が居たから練習台にしたのがアレだった!」
そんな話をしていると、
「お待たせ!ファットカウのステーキだ!他にも色々作ったぞ」
「わぁ〜!」
「色々持ってくるからジャンジャン食べて!」
「何かアスカのお父さんこの前来た時はお店用の丁寧な話し方だったけど今日は違ったわね!」
マリアが言うと
「お父さんファットカウなんて滅多に市場に出回らない食材を扱えてテンション上がってるのよ!素が出てる!」
とアスカが言う。
「まあ、私達も食べられてテンション爆上げだけどね!」
アリナが言う!
「じゃあ、食べよう!」
「いただきます!」
「ヤバい!何これ?凄い美味しい!」
霜降りの牛肉を厚切りでミディアムレアで焼いた感じでオリジナルのソースとの相性も抜群で最高に美味しかった!
他の料理も全て美味しかったけど、相変わらず4人は恐ろしく大食いだった!
お読み頂きありがとうございます。