アリナと食事をする!
話しをしながらアリナの行きつけのお店に向かってる。
「アリナさん、これから宜しくね」
「悠真さん、此方こそ宜しくお願い致します」
「俺の事は気軽に悠真って呼んでくれれば良いから!」
「では、私の事もアリナって呼んでください」
「分かったよアリナ!」
「悠真、そろそろ着きますよ」
すると凄く立派な建物が見えて来た。
俺は高そうだなと思いかなりの出費を覚悟する事にした。
そして、店の前に着くと
「此方になります。では、入りましょうか」
「そうだね、入ろう!」
俺達は店に入って行く。
「これはアリナ様、ようこそお越しくださいました」
「2人なのだけれど大丈夫かしら?」
「はい、ではご案内致します」
俺達は奥の個室に案内される。
「では、メニューをお待ち致します」
「いえ、その必要は無いわ!お任せでお願い!」
「かしこまりました、では暫くお待ち下さい」
何か行きつけって感じだなぁ〜と思いながら見ていたら、
「このお店建物が立派だから高そうに思えるかも知れませんけど、そんなに高く無いんですよ」
「そうなんですか?何か意外です」
「冒険者でもD級位の方も利用していますよ」
「そうなんですね、楽しみです」
「ねえ、悠真、私達はこれから共に過ごす仲間、堅苦しい敬語は辞めませんか?」
「良いの?」
「もちろん!私家は公爵家だけど堅苦しいの嫌いなのよ!」
「そうなんだね、何かイメージと違うかも!でも、話しやすくて良いね!」
「ありがと!悠真って何で魔法学院目指したの?男性の場合騎士学院の方が人気だし気になって!」
「えっ!魔法を使ってみたかったんだけど、契約した精霊がアバウト過ぎてよく分からないから使い方を知りたくて!」
「それだけで魔法学院受験したの?」
「そうだけど?」
「悠真、王立高等魔法学院の志願倍率ってどの位か知ってる?」
「全然知らない!」
「でしょうね、およそ200倍よ!その中でも特待生、つまり上級精霊と契約する事が出来た人はたった5人、ちなみに男性で中級以上の精霊と契約出来た人って記録上殆ど居ないの!」
「そうなの?もしかして俺の契約した精霊って凄かったりするのかな?」
「かも知れないわね!」
話をしていると料理が運ばれて来た。
「お待たせ致しました。本日のお勧めになります」
2人で食べるのに丁度いい量の料理が何種類か運ばれて来た。
「このお店美味しい上にボリュームがあるのよ!さっ!食べましょ!」
「そうだね!いただきます」
アリナは美味しそうに食べている。
いや、ちょっと待ってくれ!俺も結構食べる方だと思っていたけどアリナは凄い!気持ちいい食べっぷりに感動してしまった!
結局2人で食べるのに丁度いい量の料理が5種類来て、俺は2割アリナは8割食べた。
「本当美味しかった!良いお店教えてくれてありがとう!」
「また食べに来ましょうね!」
「そうだね!」
俺達は店を出る。するとアリナは言い出した。
「ねえ、まだ話し足りないから近くのカフェでコーヒーでも飲みながら話しましょう!」
「良いよ、行こうか!」
俺達は近くのカフェに行きコーヒーを頼む。
このお店、ホットコーヒーは1度頼むとおかわりし放題のようだ。
俺達はコーヒーを飲みながら話をする。
「悠真、私は光、火、水、地の属性を持った精霊と契約しているの、貴方は?」
「俺?俺はどうなんだろう?」
「何よそれ?貴方自分の契約した精霊の事知らな過ぎでしょ!」
「いや、俺の契約した精霊って割とテキトーなんだよ!魔法も何かテキトーにイメージすればイメージ通りに発動するから!って言ってたし」
「何それ?本当適当ね!どんな精霊なのかしら?」
「見る?」
「えっ!精霊を具現化出来るの?」
「いや、俺の中にいつも入ってるし言えば出て来るよ!」
「そ、そうなの?き、聞いた事無いけど見せて貰えるならお願いするわ!」
「じゃあ、アリス、出て来て!」
すると、アリスが俺の中から現れる!
「悠真、話は聞いてたわ!私そんなにテキトーなの?」
「アリス、ちょっとアリナに説明してみて!」
「分かったわ!初めましてアリナ、私は悠真と契約してる精霊のアリスよ!説明って何が聞きたいの?」
「えっ!アリス様!嘘!信じられない!お姿を拝見出来るなんて私幸せ!」
「そう言うのは良いから!で、何が聞きたいの?」
「悠真に説明した事私にも教えてください!」
「あ〜、悠真がイメージすればソレっぽいのが出来るわよ!って教えたの!」
「あはは…」
「アリス、ありがとう、もう戻って良いよ」
「じゃあ、私は戻るわね」
と言ってアリスが俺の中に入る。
「な?こいつアバウトだろ?」
「そ、そうね、でも、貴方の属性が何かは分かったわ!」
「マジか!教えてくれ!」
「貴方は全属性の魔法を使う事が出来る!」
「そうなのか!アリスの奴テキトーだから知らなかった!」
「私、魔法使いになれる程の魔力がある事が分かった時嬉しかった!しかも契約出来た精霊が上級精霊だったからもう、この時点で勝ち組が確定してた!公爵家の生まれだけど三女って微妙な立場なのだけど、上級精霊と契約出来た事で微妙では無くなったの!上級精霊と契約するってそれ位凄い事なのよ!」
「立場が変わる程凄い事なんだね!」
「そう!けど貴方の契約した精霊ってその上の存在!伝説の存在なの!」
「その伝説の存在はアバウトな性格だったけどね」
「あはは…」
俺達は長い時間語り合ってかなり仲良くなった!
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