魔法の使い方を学びたい
宿屋に着き、部屋の中で魔法の使い方を学ぶにはどうすれば良いか検索してみた。すると、王立高等魔法学院と言う学校がある事が分かった。
2週間後に学院の入学試験があるらしく、次の日早速願書を取りに向かった。
かなり大きな建物でいかにも学校って感じだ。
受付を見つけ窓口から声を掛ける。
「すみません!誰かいますか?」
すると20代前半の若い女性が出て来た。
「お待たせしました。もしかして、入学試験を受けるための願書を取りに来られました?」
「はい、後出来れば説明をお願いしたいのですが、宜しいでしょうか?」
「はい、構いませんよ。まず、これが願書になります。こちらにお名前を記入して頂いて、使用魔法の属性が分かる場合はその記入をお願いします。」
「あの、魔法を使った事無いのですけど、精霊とは契約出来たので使えるとは思うのですが属性がよく分からないんです。精霊に聞いたら何かソレっぽいのイメージしてぶっ放せばいいって適当な事言ってましたし」
「最初は分からなくても大丈夫ですよ。正しい使い方を学ぶのがこの王立高等魔法学院なのですから!」
「では、お名前だけ記入お願いします。試験なのですが、魔法を使うとかそう言った事はありません。精密に測れる水晶に触れて頂くだけです。魔力量、属性等によってクラス分けされます。まあ、水晶に触れるだけですので気軽に受けて下さい」
「ありがとうございます」
願書を取りに行った流れでそのまま提出してしまった。
2週間暇なので高等魔法学院を検索しながら街の散策をする。
そして試験当日
俺は高等魔法学院に向かうと信じられない光景を目にする。
と言うのも、受験者の列には男性が殆ど居ないのだ。慌てて検索してみると、魔法使いの適性は何故か女性に圧倒的に多いと書いてある。
これは落ちたなと思いながらも仮に受かったら間違えて女子校に入学してしまった男みたいな扱いになりそうで不安しかない。
まあ、受付の人も気軽にって言ってたし気持ちを切り替えて試験を受ける事にした。
だが、試験会場に入って更に信じられない光景を目にする事になった。
そこに居たのは魔法少女だったからだ。
プリ○ュアみたいな衣装になった女の子が大勢居る。
俺、執事服みたいな感じで良かった!魔法少女みたいな衣装になるの嫌だし!
とか思っていると俺の番が来た。
「倉田悠真さん、こちらの水晶に触れてください」
「分かりました」
俺が水晶に触れるとあり得ない程眩しい光を放つ!
「なっ!これは!」
「どうしました?何かまずい事してしまいましたか?」
「いえ、これ程の魔力量、そして資質がある人は見た事が無かったので驚いてしまいました。これは特待生として是非入学して頂きたい」
「特待生とは何ですか?」
「特待生は優れた者のみに与えられ、学費、寮費等全て免除されます」
「本当ですか?それはありがたいです!宜しくお願いします」
こうして無事に王立高等魔法学院に入学する事が決まった。
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