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魔法を使ってみたいので精霊と契約してみた!

 見知らぬ町の人の居ない場所に送られたようだ。

 持っていたスマホで検索してみるとこの町は実は王都でかなり大きいようだ。


 国の名前は、【アバリーノ王国】そしてこの王都の名前は【リーノ】と言うらしい。


 異世界と言えば魔法と思い浮かんだので魔法の使い方を検索してみる。すると、魔法を使うにはこの世界の精霊と契約する必要がある事ようだ。そして、精霊にはランクのような物が存在し、頂点に女王が居るらしい。


 大きく分けて、下級精霊→中級精霊→上級精霊→精霊女王、と言う様になっており、下級精霊は属性が一つ、中級精霊は2つ、上級精霊は4つ、精霊女王は全ての属性を扱えるらしい。


 属性は、火、水、風、土、光、闇とあり、魔力の質と魔力量で契約出来る精霊が変わってくる。そして、魔力を持つ者は教会で祈りを捧げる事で精霊が舞い降りて契約出来ると記されていた。


 魔法使いは貴重な存在らしく、教会では魔法使いの資質がある者には無料で契約の儀式を行なってくれる様なので、早速教会の場所を検索して行ってみる事にした。



 教会に着くと、可愛いシスターが居たので声をかける。


「あの、魔法が使えるかどうか教会に行けば分かると聞いたのですが、どうすれば良いですか?」


 と、聞くとシスターは


「契約の儀式を希望されるのですね。お名前教えてください」


「倉田悠真です」


「悠真さんですね。では此方へお越し下さい」


 と、1つの部屋へ通される。


「まず、魔法使いになれる魔力をお持ちかどうかお調べ致しますので、この水晶に触れて下さい」


 と、シスターが水晶を台の上に置いてくれた。


「これに触れれば良いんですね。分かりました」


 水晶に触れてみた。すると、凄い光を放ち水晶は割れてしまった。


「えっ!あっ!ごめんなさい!触れただけて割れるとは思わなかったので…」


 シスターは驚いた表情で


「えっ!こんな!凄い!あっ!ごめんなさい、貴方の魔力量が凄すぎてこの水晶では耐えられなかった様です。水晶は沢山あるので気にしないで下さい」


「あ、ありがとうございます。それで、契約の儀式って受けられるのでしょうか?」


「あっ、はい!大丈夫ですよ。儀式の間へご案内します。此方へお越し下さい」


 シスターの後をついて行くと祭壇の様な場所に案内された。


「ここが儀式の間です。この祭壇の上で祈りを捧げると精霊が舞い降りて精霊と契約出来ます。では、祭壇の上に向かってください」


 言われた通り祭壇の上に向かうと、強い光が差し込みとても可愛らしい女の子が舞い降りる。


「ねえ、私アリスって言うんだけど、貴方、凄い魔力ね!どう?私と契約しちゃう?するよね?しない訳無いよね?」


 何かこの女の子ウザいぞ!


 と心の中で思ったら


「あ〜!ちょっと!今、私の事ウザいって思ったでしょ?」


「そ、そんな事思ってないよ。凄く可愛いなぁ〜って思ってた所だし!」


「ぜ〜ったい嘘!私は心を読む事出来るんだからぁ〜!絶対ウザいって思ってた!」


「あー、正直に言うと少しだけ思ったかも。でも可愛いって思ってたのも本当だって!」


「そ、それは言わなくても私の事可愛いって思ってくれた事分かってるから!じゃあ、契約しよっか?」


「そ、そうだね!契約ってどうすれば良いのかな?」


「じゃあ、そこのナイフで指に傷をつけて少し血液を出して!」


 言われた通りにすると、女の子は指についた血液を舐める。すると、傷は無くなり痛みも消える。


「これで貴方の血液が私に浸透したから契約成立よ!」


「所で君、下級精霊か何か?」


「ちょっと失礼ね!私これでも女王なんですけど!かなり凄い精霊なんですけど!」


「あ、そうなの?所で何で俺の服が執事みたいになってるの?」


「あ〜これ?これは、精霊と契約すると魔法で作られた特別な衣装になるの!この衣装は汚れないし傷も付かない、まあ、簡単に言えば魔法の鎧みたいな物ね。お風呂とか入る時は脱げるから安心してね!」


「つまり防具はこの執事服があるから要らないって事かな?」


「まあ、端的に言えばそう言う事!じゃあ、私は貴方の中に入ってるから寂しかったら呼んでね」


「ちょっと待った!魔法使いたい時はどうすれば良いの?」


「あ〜、貴方がどんな魔法をどう言う風に使いたいかイメージすればソレっぽいのが発動するから!」


「アバウトかよ!」


「私は悠真の一部になってるから何時でもどんな魔法でも使えるわよ!」


「凄いな!ありがとう!」


「どういたしまして!」


 どうやら儀式は終了したらしい。


「シスターさん儀式、終わりました。ありがとうございます」


 シスターは驚きながら尋ねてくる。


「悠真さん!貴方何者ですか?」


「えっ!何者って言われても、旅の者としか言い様が無いんですけど…」


「通常は契約する時声が聞こえてきて、それに従うと契約成立で魔法を使う前だけ衣装が変わるんです。それに、契約するだけで、精霊が体の中に入るなんて事聞いた事無いです」


「えっ、だって、あの女の子普通に入ってきたけど?あまりにも自然だったからそれが普通なのかと思ってた!」


「あの女の子って全ての精霊の頂点である精霊女王アリス様が舞い降りて来られた事は一度も無いんですよ?」


「そうなの?でも、普通に来たけど…」


「それに精霊のお姿がハッキリ見えた事も記録に残ってる限りありません。悠真さんのおかげで貴重な体験が出来ました。ありがとうございます。では、これで契約の儀式は終了とします」


「ありがとうございました」



 教会を出て宿を探す事にした。

お読み頂きありがとうございます。

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