第20問目 記憶調整と2日目の終わり
寂れたコンビニ前の灰皿でタバコを吸い終わって買ったコーヒーを飲む
変な奴らに絡まれたので疲れた
時間も取られたし散々だ
とっととチャリで帰ろう
「ナコ・・・指ナビで速攻帰るぞ!もうタバコ休憩も無しで帰る!」
「でも信号と速度は守って下さいね~?」
「余計な事も考えないさ・・・大丈夫」
甘めのコーヒーも飲み終わりゴミ箱に捨てて出発
まだ夕方になるちょっと前だ
時間は有るがこのタイミングで余計なトラブルは抱えたくない
考えたい事が山程有るんだ
無心で家までチャリで走り続ける
ようやく知ってる道まで出て来た
家に着くのは日が沈むかな
「指ナビは終わって良いよ・・・もう解る道まで出て来れたからさ」
「はい~疲れましたね~御影さんもお疲れ様です~」
ナコはのほほんとしている
そういや今日の晩ご飯どうしようかな
買って帰ろうかちょっと悩む
冷蔵庫に入っているのは簡単な物だけだな・・・
いいや真っ直ぐ帰ろう
家で考えを纏めなきゃ
日が暮れてようやく家に帰って来れた
「ただいま~」
「はい~お帰りなさい~」
まずは風呂と飯だ
ご飯を研いで炊飯器に早炊きでセット
その間にシャワーを浴びようと思ったら・・・
目の前に突然ヘル=パーが出て来た!?
「やぁ!ボクの話を聞いてからお風呂に入ってくれるかな?」
「・・・解った」
「聞き分けが良くなって来たね!いいよキミ!」
「・・・また厄介な事持って来たんだろうと予想は付いてる」
「今回はちょっと違うかな?今キミの思考は非常にボク達に取って厄介なんだ!」
「思考が厄介?ちょっと意味が・・・」
「今風呂で考え事をしないとボクと約束出来るかい?」
「・・・そのリターンは?」
「ボクの口からは言えないけど何らかの効果は有ると思うよ!」
「・・・良いだろう・・・風呂に入る間は考え事はしない」
「良い決断だ!さぁ風呂に入って来な!約束を守ってくれる事を願うよ!」
「御影さん~この約束は確実に守った方が良いです~ヘル=パーは本気です~」
ナコまで言うんだな
これは絶対考え事をしちゃ駄目なんだろうな
纏めたかったが仕方が無い
何も考えずシャワーを浴びて出て来た
着替えて居間に戻るとヘル=パーが笑顔だ
「ボクの約束を守った様だね!生きてるって事は!」
「・・・選択肢じゃないのに約束を破ってたら死んでたのか」
「御名答!ボクは今回簡単な選択肢をプレゼントしに来たんだ!」
「絶対に裏が有るだろ?」
「有るさ!この世界のバランスを取る為キミの記憶を一部操作させて貰いたい!」
「やはりか・・・」
「キミは現段階で1番ゴールに近い所まで思考を回せている!素晴らしいね!」
「つまりはまだ早過ぎるから記憶を操作させてくれと言う事か?」
「その通り!ボクはナコにも注意しないといけないし!キミが意地悪いんだよ?」
「え~?注意ですか~?私何か悪い事しましたか~?」
「無自覚だから注意するのさ!注意内容は後で伝える!ボクの選択肢行くよ!」
そして頭の中に選択肢が出て来た・・・
1:ヘル=パーに任せる
2:ヘル=パーに抗う
一服しよう
ふぅ
今回の選択肢は簡単だ・・・
然し同時に掴みかけてたモノを失う
俺は自然と口に出した
「ヘル=パー・・・その記憶が戻る時は有るのか?」
「そうだね!90問目まで正解したらその時戻してあげるよ!約束しよう!」
クリア間近だったら良いって事か・・・
仕方無いな・・・
「1のヘル=パーに任せるだ!ゴメンな・・・ナコ・・・」
「え~?どう言う意味なのかサッパリですよ~?」
「ボクの選択肢は正解だよ!おめでとう!キミは今何も考えず眠りにつくんだ!」
「まだ全然早いのに飯すら食わせてくれないのか」
「キミの記憶操作は簡単だけどナコの事が有るからね!ご飯は朝食べれば良い!」
「俺は朝に飯取らない派なんだけどなぁ」
「さぁ余計なお喋りは此処までだ!ボクの力を発揮するよ!記憶よ!集まれ!」
「お休みなさい~御影さん~」
俺は強制的に眠らされた・・・
これで2日目は終わりか・・・




