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第１１問目 夜の静けさと朝の賑やか

０時を回ってヘル＝パーは消えた

ヘル＝パーに助けられたのか？

「死神の概念って知ってますか～？」

「死を司る神だがある意味救いの神でも有るんだよな・・・」

「その通りです～死神はただ闇雲に命を奪う訳では無いんです～」

その死神が最初で最後の気紛れをくれたって訳か・・・

あのままだったら問題は成功してもその後の展開で死ぬ可能性も有った

それを助けてくれたのは間違いも無くヘル＝パーだ

感謝すべきなんだろうな

裁断機の周辺は血だらけか？と思ったが血は綺麗サッパリ消えている

切り落とした左手も無い

夢の世界だから出来る荒業だったがもう二度とやりたくは無いな

左手が有って良かった・・・

「ヘル＝パー・・・ありがとう・・・」

ふと携帯をよく見ると不思議な事が起きていた

表示が２月３０日？

「２月って２９日が閏日で有ったとしても３０日って有り得ないよな？」

「このゲームはいつ始めても２月２９日からスタートしてその先も続きます～」

「夢のパラレルワールドなら何でもアリって事か」

「御影さんは動じないんですね～ある意味凄いと思います～」

褒められてるのか貶されてるのか良く解らんが気にしないでおく

さてこの世界で眠るとどうなるんだろう？

「ナコ～そろそろ寝ようと思ってるんだけど寝ても大丈夫なのか？」

「基本的には大丈夫なはずです～」

基本的にはってのがちょっと引っ掛かるが・・・

夢の中で眠るのも変だが眠い物は眠い

と思ってると頭の中に選択肢が！

１：眠る

２：眠らない

マジかよ！？

「ナコっ！寝るだけなのに選択肢出て来たぞ！？」

「私も答えが解らなくなっているので答え様が無いです～！？」

「何かヒントは無いのか？」

「この世界は２択で全て成り立ってる以外一般生活と変わらないのが本筋です～」

どういう事なんだ？

一服しよう・・・ふぅ

一般生活と変わらないのが本筋って事はだ

無理矢理逆の選択肢を選ぶ必要が有るのか無いのかがポイントだ

ナコは全力のヒントを出してる

つまり答えは

「１の眠るだ！この一服したらすぐに寝る事にするよ」

「答えの先も解らなくなっています～やってみないとどうなるか全く不明です～」

「俺はいつものリズムを崩すのが悪いと見たね・・・だから寝る！」

「解りました～おやすみなさい御影さん～」

答えを考えた所で眠くなって来た

きっと朝を迎えられるさ・・・

おやすみなさい・・・

携帯のアラームが鳴る

「おはようございます御影さん～正解です～！」

「ん～・・・おはよう」

寝惚けた頭で良く解らないが正解したらしい

「んむぅ・・・ふはぁ～因みに眠らなかった時はどうなってた？」

「ん～ストレスフルで胃に穴が空きながら発狂死だそうです～」

「・・・なるほどね」

ナコは答えの前後が解らなくなる代わりにヒントを出せる

これも重要なポイントなんだろうな

そして答えの行動の完遂後に答えが解ると

逆に難しくなった感じもするが喋らないナコで察知してたのは俺の方だしな

まぁ良い

誰かが起こしてくれる朝も久し振りだ

取り敢えず今回もクリアだ！