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Dark world  作者: 猫好きcode2805
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終わりの始まりの前日

 暗殺。人を殺す、闇の中の闇。ターゲットによっては世界が覆る。そしてそれは人知れずに、しかし大胆に殺されるのも少なくない。なぜなら彼らには特技があるから。それは暗殺スタイルとも言える。

 そして西暦が廃止され大戦暦に突入した。西暦は2025年に幕を閉じた。全て俺の影響だ。俺が知った情報が世界を変えた。その言葉の通り世界が変わった。しかし世界は変わらざるをえなかった。そして俺は変えるしか無かった。

 これは――

世界を変えた少年とソレを取り巻く全ての物語。


 西暦2020年。この年は色々あった。特に目立つのが科学技術の進歩だ。この年の終わり頃のこと。その時代には存在しないはずの謎の物体、いわゆるオーパーツが科学者によって徹底的に調べあげられた。結果は公開されなかったためそれを知ろうとした者たちがスパイを雇い強奪した。これが全ての始まりである。

 その年の春、高校生になった少年がいた。名前を須恵蓮と言う。すえれん、と読むが中学時代はエレンと呼ばれていた。彼には高校生にして仕事(もちろん、高校生なのでバイトではあるが)があった。そのバイトは世間的に言うと殺し屋。正式名称は「株式会社黒衣事業」。仕事は株券所有者からの依頼をじっこうすること。そしてインターネットを使い出資者を募り金額に応じた仕事をすること。何でも屋に近い殺し屋。業界では「なんでも殺し屋」と言われている。

 この会社に入った理由は二つ。

一つはスキルを見抜かれたこと。この世界には産まれたときからある特異な能力を一人一個所有する。それがスキル。通常自治体もしくは国の研究機関で調べるのが一般的だがソレ事態を見抜くスキルもある。そんな奴に目をつけられたのが一つ目の理由。

二つ目は金が欲しいこと。産まれ落ちた時に両親は消えたらしい。それで親代わりの人に厄介になっていたが先月に中学卒業を前に死んだ。いつの時代も生きるためには金が必要。たくさん持っていても困ることはないし逆に少ない方が圧倒的に不利だ。だからこそ人を変える。金の魔力とも言う。変わってしまったのかもしれない。俺も。

 俺のスキルは「悪」だ。これはいわゆる複数のスキルがより集まっているもの、複合スキルだ。これを見抜いたのは黒衣事業所属の殺し屋のサポーター担当。俺が通う公立明透高校の新入生次席、樹南楓。容姿は身長170cm程。体つきは華奢でショートヘアの茶髪の女子。ちなみに俺は勉強をしたことがないが運動も勉強も出来るし身長は155cmだが顔は悪くなくむしろ好感度が高いと自負している。おそらくスキルの影響でだが。

 まぁそんな彼女こと樹南楓との出会いが僕を変える。

「ねぇ、首席さん?あなたのスキルって謎過ぎるんだけど?」

新入生代表挨拶でステージに登りかけた俺は振り向く。その発言はプライバシーの侵害にも値する。

いつの間にか、全生徒は俺か樹南楓のどちらかあるいは両名を注視していた。静まり返る体育館を教員がボソボソと呟く声がまるで幻聴のように何となくとはっきりの中間で響きわたる。

「式を続けなさい!」

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