後日談
後日、健人は菜津と由美にドッキリについての
その他諸々の説明(種明かし)を要求した。
そう、俺には知る権利がある。
以下聞いたこと。
・あの廃墟は、由美の親父の所有物だった。
・犯行動機は、「純真な女子高生を廃墟に連れまわす、廃墟ヲタクを懲らしめたかったから。」だそうだが、連れまわすのはやめるつもりはない。
・扉は健人が一階の廊下を探索中に菜津と由美で頑丈に溶接したらしい。
そこはあえて突っ込まないことにする。
・二階から落ちてきた空き缶は、二階で待機していた包帯女(由美)が飲んだもの。
・菜津が錯乱したように見えたのもすべて健人を怖がらせるために演技をしていたそうな。
・二人はそりゃ何回も練習とリハを重ねて、あらゆるシナリオを考えて本番に望んだそうだ。
学校の帰り道、健人は菜津を置き去りにした事を心から謝った。
「置き去りにされた時は正直ショックだったけど、すぐに助けに戻ってくれたから許してあげる。」
「それにウチらも少し本気出しすぎたわ(笑)
怪我させてごめん。」
夕日をバックに菜津の笑顔がキラキラと輝いた。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます^_^
感想等もし頂けましたら、よろしくお願いします。
※《ハッピーエンドで終わりたい人は、この先の「後日談2」は読まないで下さい。》