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廊下
やたら長い廊下を歩いてるうちにスマホの電池が切れてしまった。
さすがの健人も視界ゼロの真っ暗闇になって少し不安になった。
「おーい!」
一応菜津に助けを呼んでみるが返事はない。
奥まで来すぎたか。
なんとか壁づたいに手探りで進んで、L字に曲がった先に深緑の光が差すのが見えた。
どうやら廊下の突き当たりまで来たようだ。
突き当たりには非常用出口があり、その看板が上に光っている。
視界ゼロの廊下を引き返すのも嫌なので、外から回ろうと非常出口のノブを回すが鍵が掛かっていた。
健人は溜め息を漏らすも、引き返すしか道がないので、また廊下の暗闇へと戻る。
壁づたいに戻る時、他の部屋のドアらしきものをいくつも発見したが、視界ゼロで明かりも無いせいか開ける気にはならなかった。