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後日談2
気掛かりなのは、あの時落ちていた赤黒いシミのついた包帯が二人の用意したものではなかったという事だ。
あの後俺の足から出た血と由美の巻いていた包帯でうやむやになったが、もともと由美の包帯に赤黒いシミはついていなかった。
まぁ気が動転していたし、見間違えの可能性もあるだろう。
あともう一つ気になるのは、最初に「アレ」を見たときに包帯の奥に見えたあの切れ長の目。
由美はどちらかというとパッチリ目だ。
結局、あの由美が聞いたという「包帯女」の噂も真偽は定かではない。
とりあえず忘れよう。
不確定なものは気にしないことだ。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!