落ち逝く葉
散文です
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強い一風が吹く。髪は乱れ、木々の葉は抵抗することなく落ちていく。目を開ければ一面に広がる落ち葉たち。まだひらひらと、追いかけるように落ちてくる葉。
死に行く命の塊だ。
何を持って生命は生命たるのか。呼吸することであれば、植物は生命だ。そして、呼吸をやめた落ち葉は死体だ。死体が重なっていく。一面に広がっていく。命を終わらせた個体が自然へと帰ろうとしている。
踏みつければ音がなった。もしこれが、植物でない生命の終わりであったら、それは音がなるのだろうか。この数えきれない葉々それぞれが、同じ人だったのなら……やめよう。
死に際の命は美しい。それは葉でも同じこと。では死んだ命は美しいのか。ゾッとするほど一面に広がる落ち葉を踏みつけ考える。
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