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エピローグ 『我らは確かにそこに居た』
これが、私たちの物語だ。
戦乱の時代、武力で未来を掴み取ろうとした愚かしい物語に思えるかもしれない。
仲間を守るための力。
世界を切り開くための力。
忌むべき敵に報復するための力。
どんな目的であれ、俺たちは力を求めた。ただただそれが正しい選択だと、その時の選択肢の中で最善であると信じて。
そんな物語も、やがて歴史の一部となる。
歴史の一部として記録され、後世へ語り継がれ、やがては消えていくかもしれない。
愚かしい歴史の一部として、拭い去られてしまうかもしれない。
けれどもこれだけは、どうか忘れないでほしい。
遥か未来、人々の記憶から薄れ、無数の記憶の地層に埋もれてしまったとしても。
―――俺たちは、確かにそこに居たのだ、と。




