1話—馬に産まれたでアル—
—-ある男—-
2017年有馬記念
ふー、いよいよ有馬記念かー。キタサンブラックやってくれるかな?
まあ、ここでやれるのがサンデー系なんだよな。
ただ俺はあんまりサンデー系が好きではないが…。
まあ正しくは日本内国産馬のマイナー血統が好きなだけ。
オグリキャップ、トウカイテイオー、テイエムオペラオー、メジロマックイーンしかり、どう考えても日本の牧場の血統配合が下手なだけだと思うのは俺だけか?
さすが、血統の墓場「日本」。
話を戻して、今日の有馬記念。
よし!キタサンブラック単勝、5万円買い!
結果、キタサンブラック1着。
ついに史上3頭目の7冠馬誕生か!
はあ、7冠になっちゃったかー。
7冠の呪い。
それは、産駒が全然活躍しないというのろいがある。
唯一トウカイテイオーが、活躍したがそれ以外は全然だめ。ディープインパクト産駒は、例外だ。
よしっ帰るかー。
ピピーーーーーー! ドン!!
そして道路を歩いていた俺の意識がなくなった。
———ある牧場では————
今年こそ、牡馬を産まれてくれよ。
メジロラモーヌからつづくこの牝系、唯一メジロラモーヌの牝系で活躍している系統だ。なぜか人間でいう、女系家族なのだ。しかもその子供を産んだら死んでしまう。
初代の父シンザン、母メジロラモーヌ1987年産駒のシンザンラモーヌは、重賞制覇7回、G12勝という結果。G1でかったのは、エリザベス女王杯、ヴィクトリアマイルだけ。牡馬には及ばなかった。
2代目、父メジロマックイーン、母シンザンラモーヌ、母父シンザン、母母メジロラモーヌのシンザンマックイーンは、長く活躍した。今で言う。女版ステイゴールドだ。主な勝ち鞍、香港カップ。
3代目、父トウカイテイオー、母シンザンマックイーンの、シンザンジョウオウこれは、インブリード。パーソロンのクロス。牧場主は、クロスが大っ嫌いだったが、なかなか受胎しないのでつけてみたら受胎してしまった。安定感がなく、集中したレースでしかビッグタイトルが取れなかった。主な勝ち鞍は桜花賞、秋華賞。
4代目、父オグリキャップ、母シンザンジョウオウのシンザンキャップは、芦毛で父オグリキャップ産駒唯一のG1勝利馬だった。父にそっくりな馬だった。本質はスプリンター寄りのマイラーだった。主な勝ち鞍はスプリンターズステークス、安田記念だった。牝馬の子供を産んだが死ななかった。
これには流石に牧場主は不思議に思った。この牝系の馬は、子供を産んだら死んでしまう。しかし死ななかった、これは何がおかしいと思いその子供と全く同じ配合を試した。そしてそれが、後々競馬界を震撼させるとは全く思わなかった。
そして、この牝系はなぜか顕彰馬しか受胎しないことから顕彰馬牝系という異名をファンからなづけられていた。
そしていよいよその時がやってきた、父テイエムオペラオー、どんな子が生まれるか楽しみ半分、悲しさ半分だった。
——ある男——
んんっ。なんか生暖かいぞ。なんかおしだされてるっ!
よしっなんか外に出たな!
よしっ、ヒヒーーン!あれ馬?よしっ、立とう!
あらっ、立てちゃったよ、早くね?
自分の足を再び見たら足が4本。そして泣いている人がいた。
うわっ俺うまになってる。まさかの競走馬!?
うわーーーー、最悪ドッグフードいきカァー。
血統がわからないがどんな馬だった人間と同じでDNAはほとんど同じだとおもうから、がんばるしかないかぁ。
——ある牧場主——
ついに産まれた。そして死んでしまった。この牝系の呪いだな。
産まれた幼駒をよくみてみる、んんっ、あれなんかついてるぞ。
あれっあれは、よしっよしっ。ついに史上初めてこの牝系で、牡馬が生まれたぞ。
シンザンキャップよ、ありがとうされてお疲れ様。任せろ!お前たちの血の結晶で、どでかい花火をあげるぞ!
よし、まずはミルクだな。
おい!ミルクをもってこい!
はいっ!
その間幼駒を再びみてみる、それにしてもデカイな、しかも骨も太い、足も長い、馬体のバランスもいい、胴が長くなく短くもない、頭も馬体にしては小さい。
ふふっ、まってろ、海外血統!!
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