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第66話 ファインディング

前回のあらすじ

キリアルとメアを探すことになりました。

楽して探す方法を逢依が知っているようです。

とりあえず、廊下で立ち話はなんだし、自分の部屋に入ろうか。


《そうですね。はいりましょうか。》


逢依の同意も得たので、自分の部屋に入る。




それでそれで逢依さんや。逢依さんや。

どんな方法で2人を見つけるのかい?


《ご主人様は私の笑い方を変といいましたが、ご主人様もだいぶ変わってますよね。》


ちょっと引いたみたいな言い方はやめてくれよ...。

それで方法は?


《スキルにですね、『ファインディングメンバー』というものがありまして。これはパーティメンバーを探すことができます。しかし、キリアルはご主人様がチキってパーティに入れなかったのでこれでは見つけることができません。》


ち、チキったんじゃないし。

こ、怖かっただけだし。


《あの契約があれば別にパーティに入れても良かったと思うんですけど...。それはおいておいて、パーティメンバーではなくても見つけ出せるスキルがあるんですよ。》


おお、今更だけどスキル便利だな!

ファインディング○○ってスキル系がたくさんあれば、二度と物を無くさなさそうだ。


《確かにそうですね。ファインディング系スキル...長いのでよくファイ系って略されますけど、これはすごく便利です。それでですね、契約を交わし自由を制限された手下や契約で結ばれた合法奴隷なんかを見つけ出すスキルもあるんです。》


そのスキルがあれば、もし奴隷とかが逃げ出しても探し出せるということか。


《そういう事ですね。ですが、奴隷や手下側からすれば最悪のスキルじゃあないですか。幾らその人達が悪いことをしたからと言って、二度と解放されず逃げても100%見つかるなんて流石に無慈悲というかなんというか。》


うーん。でもこの世界は弱肉強食なんだろ?

そこましっかりした法があるのかも怪しいし、契約して負けたら一瞬で奴隷になったりする世界だから仕方ないといえば、それでおしまいだよなあ。


《そうですよね。仕方がないといえば、そうなんですよ。でも、奴隷側に少しの慈悲を与えたい。かといって、折角何らかの方法で手に入れた奴隷に逃げられては損ばかりだ。ということで神様は考えて考えて、『ファインディングミニオン』というスキルが生まれました。》


名前からして、『ファインディングメンバー』と同じ効果か?


《効果はほぼ一緒ですが、略して『ファイミニ』の方は、取得条件が違います。略しますが『ファイメン』の方はパーティメンバーが1人でもいる時に自由に使えます。が、『ファイミニ』は、結構面倒くさい、条件があります。...はっきり言うと、ご主人様の今の段階では使えません。》


え!『ファイミニ』使えないのかよ。

じゃあ、どうやってキリアル探すんだ?


《私は、ではと言ったんですよ?...少し失礼します。》


そういって、逢依は俺の身体の中に入ってきた。

完全に入り切った直後に、一瞬だけ重力が急に大きくなったような、軽くGがかかっているような感覚に襲われたが、直ぐに解けた。


お、おい、逢依、何するつもりなんだ?


《大丈夫です。私に任せておいてください。》


質問には正しい返答をしてくれよぉ...。

大丈夫ならいいけど。


逢依が動かしたのだろう、俺の右腕が動いた。

まだ自分の意思反して身体動く感覚は違和感がある。

マリオネットのように、あやつり人形になった気分だ。


そこから逢依は、前方に右腕を伸ばし、高さを肩と等しいくらいにあげた。

右の掌をめいっぱい開いて、『ファインディングミニオン』と唱えた。


唱えてから、1秒にも満たないうちに、掌から白い光、というかビームがでた。

そのビームは掌から出続けているが、1本の筋になっており、それはこの部屋のドアの方へ伸びている。


この光を辿れば、キリアルに会えるってことだと思う。


《その通りです、ご主人様。掌を閉じてしまうとビームが消えるので掌だけは、開きっぱなしでいるしかないです。腕とかはもう楽にしても大丈夫です。》


そういって、逢依は右腕の力を抜いたので、重力にしたがい、ぶらんと揺れ、腕は通常位置に戻った。


そのまま歩きだし、ドアノブを掴みずらいが左手で掴んだ。

回してドアを開けようとするが、ドアはあかなかった。



あ、そうだこの部屋ドアの立て付けが異様に悪いんだった。

読んで下さり、ありがとうございます。

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