第27話 眼
前回のあらすじ
ルルのお姉さんの名前はメアでした。
メアが何故かヤミが転移者だということを知っていました。
メアが左眼に眼帯をつけていました。
「...それなんですか?」
俺がメアの眼帯に指を指して聞く。
年上だから、言葉にする時は一応敬語を使っておく。
「...?あ、これ。能力眼を封じるため」
能力眼ってなんだ?
《能力眼とは、スキルの宿った目のことです。ご主人様が、魂に『能力模倣』が宿っているように、メアさんは、眼にスキルが宿っているのです》
「......わかった?」
まるで、俺と逢依が想像空間で話しているのを知っているかのようなタイミングで聞いてくる。
「...ああ、わかりましたよ、能力眼については。でも、どんなスキルの能力眼なんですか?」
「...ん?『未来眼』。...だから、眼帯してる」
逢依さああん、『未来眼』について教えてください。
《わかりました。『未来眼』とは、未来を見える能力眼です。正確には未来しか見えなくなる、の方が正しいのですが...。この能力眼の方の眼には未来しか見えなくなるのです。ですので、日常生活では眼帯をつける方がほとんどです。未来眼の効果はある程度は自分で決められるので、遠い未来から近い未来まで選べますが、見る未来が遠くなれば、遠くなるほど、ぼやけて曖昧なものになります。これは、未来は変わってしまう可能性があるためです。また、目の色が変わるので、眼帯をとればおそらくオッドアイだと思います。》
ふ、不便なところもあるみたいだが、かなり使えそうだな。
何よりオッドアイ!
俺的にはものすごく憧れる!!
「......すいません。話を戻しましょう」
1人で盛り上がっていることに気づき、話を続けようとして俺が言った。
「...そうね。じゃあ、話戻すけど、ヤミを知っているわけ。それはメアが、『全見妖眼』をもっているから」
クレイジー...。
前にも聞いたことあるな。
確か...逢依に『完全理解』の説明をしてもらった時だったかな?
あの時の説明だと、視界に入ったものについて、限りなく全てに近いところまでの情報を得られるものだったはず。
......だから、俺が転移してきたことがわかったのか!
もしかしたら、逢依のことも、想像空間のことも、光速思考のことも知っているのかもしれないな...。
《ご名答...。既にヤミについては、理解した》
うわっ!?
口が全く動いていないのにメアの声が聞こえる...?
それにこの感覚、逢依のテレパシーに似てる...。
《...テレパシー。もう理解した》
ちょっと待ってくれよ。
今は想像空間にいるだろ?
光速思考も発動しているはずだろ?
なんで、メアがこの速度についてこれるんだよ...。
《......年上を呼びつけ》
あ、ごめんなさい。
俺の考えていることが全て筒抜けなんですよね。
メアさん、でしたね。
《...やっぱりやめて。...気持ち悪い》
はぁ?
なんで言われた通りにして気持ち悪いなんだよ。
《...さっきのまま呼びつけでいい。敬語もなし......いい?ヤミに敬語は似合わない》
わ、わかった。
メアがいいなら、俺もそっちの方が楽だしな。
それで、話を戻そう。
なんで、この速度についてこれるんだ?
仮にも現実での100倍の速さなんだぞ?
《...魔法》
魔法?
ちょっと待て。
魔法ってそんなに便利なものなのか!?
読んでくださり、ありがとうございました。




