表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢のなかに  作者: 迷子 なつ
7/10

雑談

え、真理亜ですか?

真理亜は俺の従姉妹です。


あいつはいい子でしたよ。

伯父が、あいつの父親が亡くなるまでは。


亡くなってからはもう階段から転げ落ちるみたいに今の状態になってましたよ。


あいつとは歳が離れてた分、可愛がってたので仲は良かったと思います。


優しい子でしたよ。ショートケーキの苺の大きい方を誰かに譲るような落とした消しゴムを黙って拾ってくれるような誰かが傷つかないように自分を犠牲にしてしまうような、そんな優しい子でした。


でもここ1年は確実に会ってなかったです。伯父が亡くなったあと、俺見ちゃって。それが原因で会わなくなりました。


え?見たもの?

思い出すだけで怖くなりますよ。だって伯父は真理亜のこと大事にしてたんですよ。真理亜を殺そうとするわけがない。


なのにあいつ、お父さんやめてとか殺さないでとか1人でぬいぐるみを抱いて叫びながら自分の腕を切ってたんです。お父さんやめて痛いって泣きながら腕が真っ赤に染まるまで切り続けていたんです。


恐怖で足が動かなくなったのは初めてでした。真理亜は父親が生きてると思い込んでるんです。それを叔母は、真理亜の母親は知らない。


叔母は...父親が死んで悲しみに暮れて真理亜が病んでしまっただけだと思ってるんです。


真理亜は叔母の前で“お父さん”って口にしないから、真理亜が自傷行為をするときに叔母は家にいないから気付いてないんだと思います。


あの事件のあと真理亜と話しました。私じゃない!お父さんが!って。笑っちゃいますよね。全部真理亜がやったのに。


俺?俺は真理亜にそうだよなって笑いかけましたよ?そうしたら真理亜、凄く嬉しそうににっこり笑ったんです。


俺は真理亜の笑顔が見たかっただけなので。

あ、オジサン、あいつの笑顔見たことあります?


ないですか。そうですか。ないですよね。


真理亜はね、こっちが思わずなんでも許してしまいそうになるような天使のような笑顔を浮かべるんです。オジサンにも見せてあげたいくらいですよ。ほんとに。もうそれがとても可愛くて可愛くて。


...真理亜がしたことは、まあ、許されることではないでしょうね。


でも俺には関係ないので。従姉妹と言いつつ、血は繋がってませんし。


まあ俺もあいつもいろいろあるんですよ。

ところでオジサン、この話聞いてどうするの?


ネェ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ