入学
「貴方のお名前は?」
彼女はそう言った
名前などはとっくに彼女は知っている。
一連の儀式みたいなものだろう。
「――――」
「ありがとう。こちらも格式貼るのは得意ではないのだけれどもう少し付き合って下さいね。」
反するに段取り良く説明と質疑応答を終わらせる
「最後に、この学園に入ってやりたいことはありますか?」
そうこれは面接だ。いや合格は頂いているからこれは入る前の面談という形になる。ようはこれは顔見せだ
俺はこう答えた
「強くなって鬼からみんなを守りたいです」
少し間が空く、世間的にはあまり認知されていない話題だっただろう。
この学園でも鬼という存在をしっかり認知しているのが極少数だ。
「――――そう、あなたも厳しい道のりを歩くのね。ではこれで終わります。今日は来てくれてありがとう。
入学式は来週になりますので1週間これから共に暮らすクラスメイトと親交を深めてってね♪」
急にフランクになる少し身動ぐ。彼女の素はこうなのだろう
「はい。失礼します。」
と言って俺は閉じる。
「慣れない仕事だけど上手く行ったようね。これからの魔法使い……いや人類の存亡はあなたにかかってるわね」
と学園の代表エリザベスは呟いた。