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キス!?(前篇の中の後篇)
「なぁ~。なんでキスなんてしたんだ?」
倉井は今椅子に座って机に顔を伏せていた。倉井は小さな声で言った。
「暇つぶしにかな?」
「暇つぶしって…なんかのアニメにもあったなそんなシーンが。なんだっけ…」
「あれよ。新世〇エ〇ァンゲリオンのア〇カとシ〇ジがやったことよ。」
「…てそんなこといいんです。暇つぶしでするって頭大丈夫ですか?」
「だ・大丈夫よ。あんたこそ頭大丈夫なの?」
倉井は顔を上げて質問してきた。真っ赤な顔でこっちを見て。
「頭は大丈夫だよ!というか倉井さんのほうこそ大丈夫ですか?」
「何回言わせるの!」
「2回です!」
「はぁ~大丈夫ですよ。私はね。あんたは違うけど。」
「倉井さんのこと好きだっていうカッコイイ人いっぱいいるんだから、そういう人にしてやればよかったじゃないですか!なんで僕なんかに…」
「う・そ・そりゃ~あんたがいつも暇そうにして私に何にも話してこないからちょっとでも話せるようにしたかったからよ!」
今のセリフは僕にとってすごくうれしいものだった。僕と話したいと言ってるようなものだったからだ。
僕はなぜか泣いてしまった。