表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強で最弱な英雄&優しい魔女の物語♡♡♡  作者: ゆきちゃん
第2章 魔女と英雄は災厄を防ぐ
34/108

34 子供がいらないと捨てる国があった7

第3作目の投稿です。

是非是非、お楽しみください。

 クラリスと侍女のメイ、そしてミレーネ王国のジェシカ王女は王宮の宝物庫に出発しようとした。

 メイが大きなムナジロガラスの姿に変わった。


「まあ、メイさんは大きな鳥に変身できるのですね。」

 ジェシカ王女は驚いた。


「はい。メイは鳥の精霊なんですよ。天に祝福され大変長く生きて、聖なるものになったのです。」


「大変長く生きてとは、どれくらいなのですか。」


「ほんとうの年は私も知りませんが、ざっと200年くらいでしょうか。」


「えっ! そんなに! 人間の若い娘でいらっしゃる時は20代くらいにしか見えませんが! 」


 クラリスとジェシカ王女の話に、大きな鳥の姿のメイが割って入った。


「お嬢様方、私の年のことはどうでもいいですから、早くお乗りください。」


 クラリスとジェシカ王女がメイの背に乗った。


「それでは、不視の魔術で私達を見えなくします。『真実に至る魔女を継ぐクラリスが命ずる。全ての光を吸い込むカーテンよ。私達の回りの空間を囲え。』」


 完全に姿が見えなくなった後、大きな鳥の姿のメイは空に飛び立ち、3人はミレーネ王国の王都キプロにある王宮に向かった。




 空を飛んで、だんだん王宮が見えてきた。

「あの一番はじにある頑丈そうな大きな建物が宝物庫です。」


 ジェシカ王女の案内で、宝物庫の前の石畳にそっと降りた。

 さすがに歴史と伝統があるミレーネ王国の宝物庫は巨大だった。


 そして、入口にはとても頑丈そうな鍵が3つもかけられていた。


「ここから入るのですね。それでは、行きましょう。」

 クラリスが簡単にそう言うのを聞いて、ジェシカ王女は心配した。


「クラリスさん。この鍵はどうやって開けるのでしょうか。」


「大丈夫です。」


 その後、クラリスは詠唱を始めた。


「ミレーネ王国の大切な宝物を守る鍵達よ。我の言葉を伝える。王国の大切な国民を守るため、この中にしまわれた笛を持ち出したい。ジェシカ王女の命を聞け。」


 そしてジェシカに向かって言った。

「ジェシカ王女様。鍵達にお命じください。」


「私はミレーネ王国の王女ジェシカ。宝物庫の入口を守る鍵さん達。中にしまわれている笛を使い、魔王の血に支配されようとしている国民達を救いたいのです。私を通してください。お願いします。」


 すると、不思議なことが起きた。

 かけられていた3つの鍵がカタカタと揺れ動き始めた。


 そして、鍵ははずれた。


「鍵ははずれてくれたのですが、扉が巨大で開けるのに一苦労ですね。」


「大丈夫ですよ。メイ、お願いします。」


「お嬢様。今、すぐに。」

 人間の娘の姿になっていたメイは片手で軽々と巨大な扉を開けてしまった。

 

 ジェシカ王女は大変驚いた。

「そんなに細い腕なのに―― 」


 3人は明りが照らされている宝物庫の中に入った。

 中は大変広く、さまざまな宝が保管されているようだった。


「きっと笛は、魔王の血に働きかけるものです。ですから、魔族のオーラを放っているのに違いありません。今、それを感知します。」


 クラリスの魔眼が光った。

 そして歩き始めたので、他の2人もその後に続いた。


 しばらく歩いた先に棚が置かれており、その上に笛が置かれていた。


「これですね。ジェシカ王女様お願いです。これをお持ちください。美しき心が映す世界の守護者である私が反対の性質をもつ魔族のオーラを放つ物に触れると、その物を破壊してしまうのです。」


「わかりました。クラリスさん。これから私がこの笛を管理しましょう。」


 その時、宝物庫を照らしていた明りが激しくちらついた。




「おや、おや、おや。めずらしい来客ですね。ほんと、それにしてもめずらしい。」


 3人が立っているはるか向こう側に人影が見えた。

 黒いローブを着て顔は見えなかった。


「内務大臣ボウ! 」

 ジェシカ王女が叫んだ。


「王女様。お父様の国王様が行方を捜していらっしゃいましたよ。あなたを殺して、その血を吸いたいとね―― 」


「お父様はそんなことをお考えになりません。あなたがだまして飲ませた魔王の血がいけないのです。汚らわしい魔王の血が、優しくて人間らしいほんとうのお父様を隠してしまった。」


「なんていうことをおっしゃるのですか。魔王様の血は、あなたの中に流れる王族の血よりもはるかに尊い。しばらくすれば、人間という最悪種族が魔王様の血の恩恵を受けて魔族の血に進化するのです。」


「真実に至る魔女の一番弟子が、そんなに深く闇落ちしてしまったのですね。我が家の四葉のクローバーの家紋を汚した者、私は許しません。」


「なにをおっしゃいますかクラリス様。私はあなたのことをよく存じ上げています。真実に至る魔女クリスタ様の血を受け継ぐ方、至高の存在のあなた方は魔族になる必要がありません。」


「どんな理由があったのかわかりません。しかし、あなたが悪しき心のみを求める暗黒騎士になってしまったことを許すことはできません。」


「それでは、私の力を知っていただきましょうか。私が暗黒騎士になった理由の一つがおわかりになるでしょう。」




 すると、ボウは詠唱を始めた。


「悪しき心を映す世界よ。この暗黒騎士『身勝手のボウ』の魔術の実現を助けよ。この宝物庫の扉までの距離を無限大に伸ばせ。」


「それでは、クラリス様。ジェシカ王女様。たぶん、あなた達はこの部屋から永遠に出ることはできません。何日も何日もこの中をさまよい、やがては亡霊になりなさい。」

お読みいただき心から感謝致します。


※更新頻度

最初は内容をしっかり検討させていただくためのお時間をいただきます。

週1回、日曜日午前中です。不定期に土曜日に更新させていただきます。

作者のはげみとさせていただきますので、もしよろしければ、ブックマークをお願い致します。

一生懸命、書き続けます。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ