始まり
「付き合ってください!」
勇気を振り絞った声が中庭から聞こえる。その声のあと2,3階から野次馬たちが顔を出す。
だがその後の返事は決まっている。
「ごめんなさい」
そんな声が聞こえて来る。上からは、やれやれいつもどうりだとか、あいつと付き合える奴っているのかねだとか野次馬の呆れた声が聞こえて来る。
なぜ皆してこう言うかそれは、そこの中庭に居る学校1の美少女と謳われる、月本さとり(つきもと さとり)だ、
彼女は入学してから約2ヶ月ちょっとで告白をされた回数が驚異の94回という記録を持っている見た目はまさに大和撫子の様な人で美しさの中に凛々しさがあるこれに魅了されている男子は大多数である。
「俺、明日月本さんに告白するよ!」
「は??」
俺達は思わず声を出す。今告白すると言いやがったのは、友達の岩山陽斗だ。まあ良くも悪くも熱血なやつで正義感に燃えている男だ
「どうした?急に頭打ったか?」
こう言ったのはもう1人の友達の、佐和北成だ。顔立ちは整っていてどうやらファンクラブまであるらしい,だが のりと勢いするため逐一やらかしたりする残念なイケメンてやつだな、あと学年8位の学力がある
「打ってねーよまったく…」
「急に何言い出すんだって思ったけど、告白する事は何も悪い事じゃないだがな、どうしてそうなったのか聞かせてくれ。」
「分かった。良いだろう話してやる…」
す~と息を吸い込み遠くを見つめながら言う、放課後というのもあってか空は少し薄暗くでも真っ赤になっていた。
「あれは1ヶ月前の入学式の日俺はウキウキの気分で高校の校門を通った、するとどうだ校門を通ってすぐに人の固まりがあった。」
「ああ あの邪魔だったやつか」
と二人は言い合うあの集団に邪魔されて僕と佐和北は入学初日に遅刻という恥ずかしい思いをしたんだ
「話を聞け!!」
「ああ……悪いもうし訳ない」
「そこでだ、俺は見てしまったんだ真ん中に居る月本さんを、見たときはビックリしたさ美人で凛として居るんだから、もう美しくて美しくて……目が失明するところだったぜ」
ボソ「失明すれば良かったのに」
佐和北お前……なかなかの奴だな
「と り あ え ず ! 俺は明日告白するからな」
「分かった分かった僕はもう家に帰るが、岩山。明日告白頑張れよ」
「おう!佐和北に教えてもらいながら頑張るぜ」
ん??佐和北に教えてもらうのか?嫌な予感しかしないが、まあ………大丈夫な事を願おう
ここまで読んでくれてありがとう
次話から本作のタイトルにも登場する邑井さんが出てくるよ。
お楽しみに