チカラ
【パフォーマンス2 目】
目、それは情報の源である。
これがなければ始まらないというくらい。
つまりこうだ。
ある女性がいる。
「あ、おはよーございまーす!」
「おはよー!」
ボクはそう言いながら女性の周りを気にする。
「彼氏に会ってきたな?気がまとわりついてるぞ!」
「わ、わかるんですか!
はい、会ってきちゃいました!」
思いが強いからかわからないが、人の気は纏わりつく。
誰の気か、オーラの出方、陰陽の気、黒点、死神、色々な見え方がする。
これらは、目からの情報になる。
もちろん、気の匂いみたいのもある。
不快な気といえばわかりやすいだろうか?
それについては、また後日触れよう。
そんなボクがある日右目に違和感を覚える。
「真ん中がみにくいな」
調べてみる。
中心性脈絡症候群、それっぽかった。
一時的なものなのか。
しかし、結果は眼底出血に黄斑変性だった。
幾度も病院を紹介された。
その最後の大きな病院での結果だった。
年齢、状況によりなるはずがない病状だった。
この時から目からの情報能力が落ち始めるのがわかる。
以前なら
アルバイトの男の人を中心になりやら盛り上がっている。
「どうしたの?」
「彼女できたんだって!」
女性陣が楽しそうにしている。
まあ、彼女できたからと言って騒ぐ事ではないが、彼の場合みんなにいじられてるからな笑
そう思いながら、彼の気をみる。
「ん?彼女って髪、ここら辺まである人?」
ボクは何気なく聞いた。
「え!なんでわかるんですか?そうです!」
バイトの彼は驚いていた。
「えっと、気がまとわりついてて、そう見えるんだよね」
気をみると、情報やお知らせがくる。
それを踏まえて、ボクは言葉にするだけだ。
「す、すごいですね!」
バイトくんは興奮しているようだ。
「ちなみに、仲のいい友達にショートカットの女の子はいる?」
ボクは手で髪型をこんな感じみたいにジェスチャーしながら聞いた。
「は、はい!います!いつも相談とかにのってくれる‥なんでわかるんですか?」
説明してもわからないだろうし、信じてもらおうとボクは思ってない。
なので、笑顔で「そう見えたからだよ!」とだけ言ってその続きを話す。
「その子、友達が心配してるみたいだね!」と。
この事はバイトの彼には言わなかったが、実は友達の子も彼の事が好きだったらしい。
さすがに言えなかった。
この頃はかなり色々みえ、わかる時期だった。
結局、治療と言うか通院して症状を診てもらっていたが、治らないと聞かされ、通院をやめ現在に至る。
現在の右目の状況?
それは、また後日お話ししましょう。