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東日本戦記  作者: 繧繝
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玲和の衝撃

前回は照和(しょうわ)期と玲和(れいわ)期を混ぜてしまったので解りづらい構成だったと思います。

今回は玲和の東日本が舞台です。

プロローグはもう少し続きます。

話は記者会見の日から少し遡る。


※※玲和元年12月12日夜 日本国 東京 首相官邸※※


「先ほどの地震で西日本と連絡が取れなくなったことは既に確認済み、さらに諸外国とも通信が遮断されていることを確認した。」

緊急閣僚会議で首相・葉山は閣僚にそう告げた。


それを聞いていた総務大臣。

「一体どういうことでしょう?まさか他国からの攻撃でしょうか?

例えば、その、私はあまり詳しくありませんけど、電磁パルス攻撃とか...」


一同がざわめく。


「いや、その兆候は確認されていなかったし、万が一そうだとしても、首都圏や東北、さらに北海道とは普通に連絡が取れていることを考えれば、電磁パルスとは思えない。現に今ここは普通に電気が使えているのがその証拠だ」と防衛大臣。


防衛大臣は続ける。

「総理、西日本に向けて自衛隊の偵察を向かわせてもよろしいでしょうか。全く何もわからないままではあらゆる面で良くない」


「偵察の部隊構成は君に任せる。すぐにでも調査に乗り出してくれ」と総理は応じた。


こうして自衛隊が先の地震を理由とした「災害派遣」として調査を始めることとなった。



2日後

※※玲和元年12月14日深夜 東京 首相官邸※※


「...以上の調査の結果、西日本は完全に消失したわけではなく、なんと申しますか、その、終戦前の、日本帝国時代のそれと置換《おきか》わってしまったようです。

原因は不明ですが、現在人工衛星が使用不能でして、偵察機からの写真や、また、入替わった西日本に潜入した自衛隊の話を擦り合わせますと、どうやら、西日本は“現在”、77年前の1942年、照和17年であると思われます。

そして...これは極めて重大なことでありますが、現在自衛隊が三...」


一同に衝撃が走った。



翌日、首相は記者会見を開き、事実の説明、そして西日本との境界地域に今まで出されていた避難指示の継続と、西日本への移動の完全封鎖を表明した。

次はたぶん西日本側の話です。

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