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乞食姫と呼ばれた王女  作者: 大介
第1章 孤児院の改革
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スラム街のボス

クリスタの話を聞いた後、直ぐにスラム街に向かおうと思いましたが止めました。


孤児院の改築を行うのです。

スラムにも沢山の人がいるでしょう。

環境が整った状態で声をかけるのが一番だと思った為です。


改築は半年で完成しました。


私はエリーの様子を見たり、エリーに手を振ったり、エリーに笑顔を向けたりして過ごしました。

エリーに会っているだけの毎日ですね。

とても幸せです!


今まで同世代の子が周りにいなかったのです。

お城で一緒に生活しているというだけで、とても楽しいのです。


孤児院の環境が安定したら、エリーを連れて見学に行きましょう。

きっと驚くと思いますからね。

その時が楽しみです。


さて、スラム街に行きますか。

「今からスラム街に向かいます。アンナ、アンネは危険ですのでお城に残って下さい」

「「かしこまりました」」


「セバス。行きましょう」

「お任せ下さい」


私達は馬車でスラム街まで向かいました。

馬車が来る事など無いのでしょう。

多くの人に囲まれました。


「私はこの国の王女です。孤児を救いに来ました。ここを纏めている人はいますか?」

「王女がスラム街に来たってか?面白い冗談だ。怪我しないうちに帰りな」


「私が孤児院改革の責任者です。王国の全ての孤児を王都で集める為に孤児院の改築も終えました。あなた達も救う対象者です。素直に私の言葉を聞きなさい」

「本気で言っているのか?面白いな!いいぜ、ボスの元に案内してやるよ」


私とセバスは多くの人に見られながら小屋まで案内されました。

ボスと呼ばれる方はここにいるのですね。


「あなたがスラム街のボスですか?ここの孤児を纏めているのですね。皆を連れて王都の孤児院に来て下さい。勉強も出来ますし食事もあります。既にあなたが纏めているのです。隊長として衛兵や護衛騎士の訓練をしても良いですよ」

「おいおい、いきなり何だ?クルト、誰を連れて来たんだ?」

「孤児院改革の責任者の王女様です」


「マジかよ。今言った事が事実だとして、どうやって証明するんだ?」

「孤児院を見に行けば良いじゃないですか?」


凄い疑われています。

しかし、言葉でしか説得出来ません。


「そこで貴族に捕まるのか?どんな罰ゲームだよ」

「孤児を攫っていた貴族の関係者は全て私が極刑にしました」


「本気で言っているのか?」

「私は孤児院改革を本気でやっています。命まで狙われているのですから」


少し信じてくれましたね。

あと何か切っ掛けがあれば…。


「命を狙われているって事は後ろの執事は護衛か?」

「その通りです。強いですから手を出さない方が良いですよ」


やるき全開ですね。

余程喧嘩に自信がある様です。


「俺が負けたら孤児院に皆を連れて行ってやるよ」

「分かりました。セバス、気絶しない程度に倒して下さい」

「かしこまりました」


セバスの言葉を聞いたと思った時には、ボスが倒れていました。

何が起きたのか全く分かりません。


「セバス、お疲れ様でした。大丈夫ですか?」

「あ、ああ、マジで化け物だな」


「自己紹介を忘れていましたね。私は第1王女アリエッタです。よろしくお願いします」

「俺はアルベルトだ。約束通り皆を連れて行ってやる。隊長でも何でもやってやるよ」


良いですね。

本気みたいです。


スラム街にいても心は濁っていません。

貴族ほど欲深く無いと濁らないのでしょうか?


「楽しみに待っています。それでは失礼しますね」

「ああ。またな」


孤児院に寄りクリスタに声をかけます。

「スラム街の方達がこちらに来てくれる事になりました。代表はアルベルトです」

「凄いですね。よく彼らを孤児院に来る気にする事が出来ましたね」


「セバスの力で納得してもらいました」

「なるほど。時には力で解決する事も必要ですね」


「後はよろしくお願いします」

「かしこまりました」


馬車に乗ってお城に戻ります。


多くの孤児が勉強して好きな人生を送れる様になると良いですね。

アルベルトは喧嘩でボスになりました。

出来る限り孤児が攫われない様に助ける事もしていました。

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